★Bridge★: 2016年1月アーカイブ

★Bridge★No.25 豊岡 博 先生

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学生さんと先生を繋ぐ連続企画★Bridge★、今回の先生は・・・


商学部 豊岡 博 先生です。


豊岡先生は、「簿記入門」「簿記」「財務諸表論」「会計情報システム」

「基本会計学」「原価計算システム論」などの科目を担当されています。


それでは早速、先生の"思い"をご紹介します★



 どんな思いをもって、授業に臨まれていますか?  


授業では、簿記が中心的内容であることが多いのですが、

わかりやすく、学生主体を心がけています。


内容を簡単で分かりやすくに履修者に伝え、それをもとに、自分で問題を解いてもらいます。


説明を聞いた学生が、問題に挑戦し、最後は、

自力で問題解決できる力を身につけてほしいと思っています。



■簿記という科目の魅力は?


簿記は、歴史を紐解いていくと、500年前程前からその原型があるんです。

もちろん、今と全く同じ形ではなく、時代の流れとともに中身は変わっていますが、

その時代時代を、数字で反映しているのが簿記なんです。

しかも、続いているだけでなく、今でも使われている。

それが、簿記という科目の一番の魅力ですね。



■授業の方法は?


授業では、主に問題を解いてもらっています。

毎回プリントを配り、授業中に練習問題を解き、最後に確認問題を解いて提出して

もらいます。


僕の担当する簿記関連科目は、取り組む前から苦手意識のある学生が多いので、

そこをなんとか払拭したいという狙いがあります。


自分は簿記に助けられてきたところがあるので、そんな難しいもんじゃないよ、と

伝えられるよう、心掛けています。


僕には、春学期・秋学期それぞれの期間中に、履修生全員と喋ろう!という目標が

ありまして、人数が多いと一言ずつとか少しになってしまうんですけど、

声掛けをしていると、学生から話しかけてくれるようになるんです。

「昨日●●やったよー」とか、そんな何気ない会話もして。

そうなると、いざ問題を解く段になったとき、学生自身が前向きに動いてくれるんです。

僕との距離を縮めてくれる、というか。

なので、問題を解いている最中は、教室内を動き回って声をかけています。

確認問題は採点して返しています。

追加で問題が欲しいというリクエストがあれば、応じます。


実は僕は、

「簿記がわからなくても、財務諸表が読めるようになる」ということを謳っていまして(笑)

教えやすさで言えば、簿記の授業を履修してから財務諸表などを扱う授業を履修してもらうと

授業がやりやすいけれど、そうではなくて、

財務諸表などから出てくる数字にはどういった意味があるのか、

簿記が分からなくてもその数字がどういうことを意味しているか分かるようになる

というのが目標の一つなんです。


なので、授業では常々、「この部分は、こう説明した方がわかりやすいな」ということを

考えながら進めていますね。



■課外授業について


授業とは全く違うのですが、簿記検定受験を推奨しています。

自分自身に対して自信が持てずにいる学生が、結構いるじゃないですか。


そういう子たちに、

一つでも自分の努力の積み重ねで成功する経験をして、自信に繋げてほしい

と思うんです。


勉強はしたいけれども、どうしたらいいかよくわからないし、資格センターは敷居が高い。

あるいは資格講座を受けるほど経済的な余裕がない、といった学生には、課外授業をしています。

年度によって波はありますが、これには、結構反応がありまして。

僕は現在、ゼミを持っていないのですが、ゼミ指導の土台となるような活動になればと思い、

行っています。


来年からはゼミを持ちますので、最初は自分が指導して、ゼミ生に簿記検定に受かって

もらいたいんです。

そうしたら今度は、

受かった学生が自分たちでテキストを作って、

簿記を学びたい学生を募って、講座をやる。


すると、発表の代わりにもなるし、学生自身の自信にもつながるじゃないですか。

卒業後は会計を中心とした職業に就いてくれたら嬉しいし、そうでなかったとしても、

こういった分野の事を他人に教えていた、という経験は、何にでも生きると思うんです。

実はこの話には続きがありまして、このゼミの形がある程度発展・成熟してきたら、

地域にも出たいな、って。

この地域だと、ゼミで日比野の商店街に出て行って、

「簿記の勉強をしたい方はいませんか?」と希望者を募って勉強会をしたり・・・

なかなかそこまで展開はできないでしょうが、そんなゼミを少しずつ形作っていけたら

いいな、と思っています。


名古屋学院大学は、防災やパソコン、健康運動など、地域に貢献する活動を色々として

いるじゃないですか。

それらの活動の一環として、私のゼミも展開していけたらいいな、と構想を勝手に

練っています(笑)


課外授業には、主として僕の授業を履修した学生が来ますが、話を聞いて参加したい

という学生もいます。


誰でも参加歓迎です。

今学期は、水・木の15:00~20:00くらいまで行っています。

いつでも気軽に参加してみて下さい。



■ 先生のおススメ本 

今回のおススメ本は・・・

本.jpg

      『投資家が「お金」より大切にしていること』藤野英人 著

      星海社新書


推薦理由について、先生はこう仰っていました。


「良い本はたくさんあるんですが、本を読まない人にとっては、敷居が高い本もありますよね。

なので、新書なら手軽に読んでもらえるかな、と。

この本には、とてもざっくりとまとめると、お金を通して社会を見る、といったことが書かれて

いるんです。


日本の社会では、『お金』は身近にありながらも話題にすることが憚られるイメージがあります

よね。それを払拭し、お金に対するイメージを変えられたらいいと思います。

お金を『使う』ことを考えると、深く社会が考えられるようになります。


真面目にお金を稼ぐこと自体は悪いことではないですし、1人1人のお金に対するイメージが

変わると、社会が変わります。結局それが、日本経済を支えることにもつながりますし。


そうなると面白いかな、と思うので(笑)」


■ 今日の一枚 


今日の1枚は、最近の先生の「研究対象」?

IMG_9848.jpg

   競走馬「キズナ」と「ジェンティルドンナ」のグラス


豊岡先生は、最近競馬に興味があるのだそうです。

競馬はギャンブルではなく確率の問題で、日々のデータを蓄積して、分析すれば、

結果が得られるものなのだと証明したいのだとか・・・!?(けして、ギャンブルを

推奨しているわけではありませんよ!)また、馬は、脚が速くて、その走る音はとても

臨場感があって、純粋に面白いとのこと。

中京競馬場に勤める教え子に会いに行くこともあるのだそうです。


この写真だとわかりにくいのですが、グラスに書かれた名前「キズナ」「ジェンティ

ルドンナ」とは、近年引退した競走馬で、それぞれ、かの有名な競走馬ディープイン

パクトの息子と娘なのだそうです。



数字が苦手な学生さんも、恐れず簿記の授業を履修してみてくださいね。

課外授業に興味のある学生さんは、是非先生の研究室の扉を叩いてみましょう!



次回の★Bridge★も、お楽しみに★



チョッパー子

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