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2014年2月18日アーカイブ

雪の無い富山へ向かう
 2014年2月15日(土),18:00から「ANAクラウンプラザホテル富山」にて,名古屋学院大学同窓会富山支部の支部会がありました。それに,本学の学術情報センターの高橋公生課長(同窓会本部支部委員長)とともに参加してきました。同窓会の支部会に参加するのは,昨秋行われた関東支部会に続いて2回目です。
 名古屋駅を午後2時21分発の新幹線で米原まで行き,米原で「しらさぎ」に乗り継いで富山駅に向かいます。前日(14日,金)の名古屋は,先週末の再来かと思わせるような大量の雪。テレビのニュースは,東京都心で45年ぶりの大雪と報じていました。富山はさぞ大雪と厳しい寒さに違いない,と覚悟して普段より一枚多く重ね着をして出かけました。
 富山駅到着は,予定より約10分遅れの5時40分。着いてみると,予想に反して雪が無い。小雨が降っているだけです。雪が無いのは,富山までやってくる道中でも判りました。北陸線の武生駅あたりは確かに相当の雪が残っているのですが,金沢以降は,雪かき後の雪が道路端に残っている程度で,目立った雪景色はありません。少し拍子抜け。各地から雪の便りが満載なのに,「今年の富山は雪が少ない」そうです。なにはともあれ,寒さに震えないで済みました。助かったぁ~。

富山支部支部会にて
 さて,同窓会富山支部の支部会です。支部長の正村さんをはじめ,何人かの方々とは以前にもお目にかかっていました。それは2009年のことで,金沢の都ホテルで名古屋学院大学展が開催され,その折に石川支部の支部会がありました。当時,私は経済学部長の立場でこれらの会合に参加させて頂きました。
 今回の会合には,富山支部からは正村弘之支部長や小山民夫顧問はじめ14名,石川支部からも柿谷政信支部長はじめ8名の方々が参加されていました。つまり,富山と石川の合同会合の様相です。正村支部長の開会挨拶で始まった会合は,直ぐにあっちこっちで談笑の渦となり,あっという間に2時間が経過していきました。
 最後は,「希望はばたく」を合唱して閉会です。いつからか大学の式典では歌われなくなりましたが,「希望はばたく」は名古屋学院の校歌です。名古屋中学・高校の式典では今でも歌われています。私自身は,名古屋中学・名古屋高校の入学式や卒業式そして同窓会(敬愛同窓会)総会といった式典に幾度か参加しているうちに,この歌を覚えてしまいました。
 2次会は,ホテルの19階にあるスカイラウンジが予約されていました。眼下に富山市街の夜景を眺め,ほろ酔い加減でいい気分。その2次会も10時近くにお開きになり,私はそこで暇を告げました。高橋課長がどこまで付き合ったかは知りません。翌日10時までというレストランの朝食時間には顔を見せませんでしたから,きっと富山の美味しい酒をたっぷり堪能したに違いないと想います。
 「ANAクラウンプラザホテル富山」には,山崎さん(90E)と川尻さん(97F)という二人の本学OBが勤務されていました。彼らのご配慮もあって,宴席・宿泊ともに快適に過ごすことができました。どうもありがとうございました。多謝。

大学の思い出とは
 何人かのOBの方々と親しく懇談するなかで,大学の思い出話に共通点があることに気がつきました。それは,クラブ活動あるいは寮生活といった学生同士の共通体験です。授業や教員の話はほとんど出てきません。富山支部では野球部OBが複数いらして,野球部は70年代末に愛知大学リーグを代表して神宮球場に行きました,今の野球部はどうですか? 友愛寮(現在の合宿所・友愛)では朝食前に聖書朗読とお祈りの時間があり,あれは貴重な体験でした,など。
 高校と違って大学では,クラス単位の活動は希薄です。高校までは,体育祭,文化祭,修学旅行などクラスの仲間が団結して臨む共通体験が多々あります。しかし,大学ではクラスといってもせいぜいゼミナールか語学の授業,それも週に1回程度です。そのため,合宿やコンパがあったとしても,授業だけでは学生同士が親密な人的関係を結ぶには十分な時間ではないのでしょう。
 これに対し,クラブ活動や寮生活は,秘密めいた出来事も含め豊富な共通体験を得やすい場です。そして,学生同士が濃密な人間関係を形成していくのでしょう。それが後年,強烈な印象とともに懐かしい思い出として心に残る。現在では,アルバイト先や留学先での苦労話が,仲間と分かち合う強烈な共通体験となるのかもしれません。

北陸は名古屋から遠くなる?
 名古屋学院大学にとって,富山・石川・福井の北陸3県を出身とする学生たちが,かつては相当数いたように思います。それが近年,漸減傾向をたどっているようです。この傾向は,本学にとどまらず,愛知県下にある他の大学でも同じようです。どうしてでしょうか?
 この原因を富山のOBの方々に聞いてみると,最近の富山の学生は地元か関東に目が向いているらしい,とのことです。以前に比べたら地元にも大学が増え,どうせ地元で就職するなら地元の大学で,という傾向もあるようです。
さらに看過できない話題は北陸新幹線です。北陸新幹線は,来年3月に長野―富山―金沢間が開通し,東京まで直行できるようになります。これを利用すれば,富山から東京までの所要時間は2時間07分。現在の富山―名古屋間のそれが3時間10分ですから,1時間も短くて済むわけです。北陸の人達にしてみれば,「東京は近く,名古屋は遠い」と感じるに違いありません。
「全ての道はローマに通ず」ではありませんが,「全ての道は東京に通ず」。高速鉄道の接続によって,東京一極集中がさらに加速されそうです。それは2027年の「リニア中央新幹線」ができた後の名古屋が,北陸と同じように東京に吸い取られてしまう姿を暗示しているのかもしれません。
 そうならないためには,どうするか。ここが思案のしどころ,知恵の出しどころです。地域の時代と言われて久しいものの,現実は東京一極集中です。この傾向を打破するにはどうしたら良いのでしょうか? 中京都構想かなぁ,道州制かなぁ~? そんなことを考えながら,帰りの車中で「カニ飯弁当」を食べました。富山の皆さん,お世話になりました。ありがとうございました。