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韓国の協定大学訪問記(その5)  2016年平昌(ピョンチャン)冬季五輪会場を見学

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9月9日(金)雨
<再び韓教授>
今日は朝から雨が降っている。韓国を訪問して以来,4日間は日本よりも少し涼しくて,快適な日々であったが,帰国日は本格的な雨模様となった。今日の移動行程は,車で江陵からソウルに戻り,ソウル仁川空港からKE751で中部国際空港に飛ぶ。

朝8時,昨日と同じ時刻に朝食のために階下のレストランに向かう。そこで見た光景は,デジャブではないのかと我が目を疑う。
昨日と同じテーブルの同じ席に,伊藤理事長と姜先生が席をとり,その向かいには,昨日と同じように韓教授が椅子にかけている。近づいて席に着くと,昨日と同じようなバスケットの話が続いていた。
江陵に到着して以来,我々は5回の食事の機会を得たが,韓教授はその全てに同席している。初日の夕飯,2日目の朝・昼・夕,そして今日の朝だ。これほどの密着接遇は,日本では考えられない。
そして,話題は終始バスケットである。最近のバスケット理論,練習の方法,コーチ理論など。韓教授は,韓国のスポーツ番組でバスケットの解説者をしているそうだが,朝から晩まで只管バスケットの話ができることに脱帽である。

<Thank you for your hospitality.>
出発予定時間の8時半にホテルのロビーに降りていくと,そこには吉 センター長をはじめ江陵大学のスタッフ6人が待っていた。見送りに来ていたのだ。「えぇっ,こんなにも沢山の人が・・・」と驚く。
しかも,そのタイミングを見計らったように,昨日の午後からソウルに出かけていた朴総長から職員の携帯電話に着信がある。職員は,「朴総長からです」と告げながら,携帯電話をボクに預けた。電話を介して,朴総長と挨拶を交わしお礼を述べる。1~2分後に,伊藤理事長もロビーに姿を見せたから,その電話を理事長に預けた。理事長も恐縮したように何度もお礼を述べていた。
韓国流の徹底した接待には,心底,驚嘆させられる。文字通り,Thank you for your hospitality. である。

<2016年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック>
ホテルからソウル仁川国際空港までは,国際関係教育センターの鄭さんが運転する車で送って貰う。道中には,幾つかの観光スポットに立ち寄ったが,なかでも2016年に冬季五輪の開催地となる平昌(ピョンチャン)オリンピック会場が印象的であった。
平昌(ピョンチャン)スキー場では,開会式,アルペン,クロスカントリー,ジャンプ競技などが行われる予定だ。コンベンションセンターやコンサートホール,ホテル群の大半は,既に出来上がっている。選手村や周辺地域の再開発がこれからの予定だ。
開会式が行われるジャンプ台会場では,90Mと120Mのジャンプ台がそびえ立ち,4人のナショナルチームの選手たちが練習していた。彼らは,我々の目の前で何本も大ジャンプを披露し,ついでに記念撮影にも応じてくれた。
2016年の冬季五輪の開催に合わせて,KTX(韓国新幹線)がソウル―江陵間にも敷設される予定である。両都市を移動するのに要する時間は,高速道路では3時間半だが,KTXが利用できれば1時間半程度に短縮される(江稜は,アイスホッケーとスピードスケートの競技会場になる)。また,KTXは,五輪の大会本部が置かれる平昌にも支線でつながることから,ソウルからのアクセスは格段に改善される。

江稜も平昌も,2016年の冬季五輪開催への期待は大きい。万博もそうだが,大規模イベントが持つ経済効果は,イベントが開催されている期間よりも,イベント開催に合わせて事前に行われる周辺地域の再開発やインフラ整備に拠るものが大きい。これは,万国共通のようである。

夕方5時,ソウル仁川国際空港に到着。運転手をしていただいた鄭さんとも,ここでお別れだ。実家がソウルにある彼は,週末を実家で過ごすという。
KE751便は,ほぼ予定の時刻通り19:00にターミナルを離れ,20:50に中部国際空港に着陸した。名古屋の気温は,ソウルに比べて数度高いのだろう。汗が滲んでくる。預け入れた荷物の回収場所(Baggage Claim)で,3人の韓国訪問団は「解散」となった。
 これで,韓国協定大学訪問記を終わります。

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