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韓国の協定大学訪問記(その2) 東義大学にて

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<東義大学と韓国大学事情>

9月6日(火)晴れ
朝8時の朝食は,ボクはStarbucksのカフェでコーヒーとパン。伊藤理事長と姜先生はホテルの裏通りにある「お粥の店」で「アワビ粥」を食した。これが世代の違いか。
朝10時に東義大学の職員がホテルに迎えに来てくれて,彼らの車で大学に向かう。
香港や長崎を想わす港と山に囲まれた釜山市にある東義大学は,山の斜面を切り取って開発したゴルフの山岳コースのようなキャンパスだ。1時間ほど図書館・学生寮・野球場などを巡るキャンパスを見学した。新装オープンした図書館は,多くのパソコンが配置されているのは本学と同じだが,24時間利用可能な学習室,コミックやベストセラーを配置したブックカフェ,斬新なデザインのセミナールーム,小規模ながらカンファレンスルーム,国連コーナー,アメリカンセンター・コーナーなど,余裕のあるスペースと気が利いたコーナー配置に,ボクは羨望の眼差し。

東義大学は10学部に18,000人の学生が学び,そのうちの1,500人はキャンパス内にある3つの学生寮に住む。本学がこの大学に派遣する短期留学生たちも,清潔で小奇麗な2人1部屋のこの学生寮に寄宿して,キャンパス内に通学する。引率教員には,寮内にある1DKのゲストルームが用意される。1階にはコンビニも配備されていて,24時間利用できる。ここなら,本学の学生たちも快適で安全な留学生活をおくることができるだろう,と確信した。 

本学と東義大学との国際交流は2002年から始まり,今年で10年目を迎える。ただし,実際に交換学生の行き来がスタートしたのは2004年である。現在は,毎年2~3名の東義大学の学生が留学生別科に入学し,本学からは15名程度の学生が夏休みを利用した短期研修に行っている。
11時過ぎから東義大学の管理本部に向い,張学長を表敬,昼12時からは金理事長と面談した。張学長の専門は建築工学,金理事長のそれは経済学だ。面談では,昨今の大学事情,経済社会事情について意見交換する。
韓国の大学の数は日本のほぼ半分の360程度だが,「大学冬の時代」は日本と共通だ。大学新卒者の就職難,急激な少子化による学生確保の難しさ,これら問題は日本の大学以上に深刻な状況にあるようだ。年間80万~100万人単位で新卒者は職を得ることができず,学生確保のために中国人市場にかける熱意や期待は日本の比ではない。東義大学でも,在学生数の1割を留学生(主として中国人)市場に期待しているという。

<李美京さんのこと>
12時半から,ロッテホテルのレストランで昼食会。相手方は張学長ほか4名で,料理は韓流フレンチ。これは美味しかったし,海ミミズの出現も回避できた。
東義大学で,韓国語-日本語の通訳をしてくれた女性は,李美京さん。彼女には,東義大学に短期留学した本学の学生の大半や,全ての引率教員たちが毎回ながらお世話になっている。彼女が最初に本学の短期留学生たちのチューター役を務めたのは,2007年の夏。当時,彼女は日語・日文学科の大学院生であり,思い出に残る楽しい時間を過ごすことができたと言う。その後,2年間の試験採用期間を経て,今では東義大学の正職員として対外協力センターに勤務している。これからも,多くの本学の学生や教員がお世話になり続けるのだろう。

午後は,姜先生の紹介で東西大学と釜山デジタル大学を訪問した。東西大学では,創設者の業績を誇らしげに展示している博物館に圧倒された。また,釜山デジタル大学では,秋萬錫学長と面談したのち,e-ラーニング教材の制作ルームを案内して貰い,日本以上に進んでいるサイバー大学の姿を目の当たりすることができた。

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