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東日本大震災の被災者支援活動

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  3月11日の東日本大震災は,東北地方を中心に未曾有の災害をもたらしました。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。これによって,日本の政治は以前にも増して混迷し,経済の停滞も深刻化していますが,学内の「他者に優しい姿」は少し誇らしく感じています。

 震災以来,本学では,①支援金の募金集め,②被災した在学生・入学予定者を対象とする学費の減免,③他大学の被災学生の受け入れ,④震災ボランティアの支援,などを行ってきました。学内で集められた義援金は1,500万円を超え,社会福祉事業団やキリスト教学校連盟を通じて,現地に届けられます。被災された在学生・入学予定者にとって,1年間の学費免除はわずかな奨学金かもしれませんが,震災が学修機会の中断とならないことを期待しています。被災地にある他大学の学生を「科目等履修生」として無料で受け入れる案内は,ホームページ上でも公開しましたが,今のところ応募者はいません。5月中旬に,東北地方の多くの大学が授業を再開したことから,該当する学生たちも大学に戻って行ったのでしょう。中部地方にある他の多くの大学も被災学生の受け入れを決めていますが,ほとんどその事例は無いようです。

 さて,震災ボランティアです。6月中旬までに,既に何人かの学生が被災地でボランティア活動を行い,その報告を受けました。6月22日(水)に行った「災害ボランティア(夏季休暇中に予定)」の説明会には90名近くの学生が集まり,学生支援センター職員による説明を熱心に聞き入っていました。この夏,果たして何人の学生が,実際にボランティアとして出かけていくかは判りませんが,他者を気遣う優しい心根の若者たちの姿がそこにありました。

 加えて,同日夕方には,金山駅の駅前広場で,学生たちが募金活動を組み込んだ「チャリティー・ライブ・コンサート」を行いました。学生ボランティアサークル「EARTH」が企画し,吹奏楽部,軽音楽部,Jazzクラブに呼びかけ,30人が集結しての演奏会です。1日に30万人が乗降する金山駅は,本学にとってはハブ駅です。足を止めて演奏に耳を傾ける通勤客,募金箱にお小遣いを入れる高校生など,ありがたいことです。

 キリスト教主義の名古屋学院大学は,建学の精神として「敬神愛人」を掲げています。「神を敬い,人を愛する」は,ジコチュウ(自己中心)になることなく謙虚であれ,他者に気配りし,優しさを持てという精神です。敬神愛人の精神は「小さな親切運動」とも軌を一にするものでしょう。世界の人々がこれを人生訓とすれば,まさに世の中は平和になり,福祉も向上するというものです。

 本学は,愛知レスキューストックヤード等のNPO法人や被災大学である東北学院大学と連携しながら,学生たちのボランティア活動を支援しています。

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