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2011年6月27日アーカイブ

 6月18日に,父母会の総会がありました。私立大学にとって,学生のご父母は学納金を負担してくれる直接のスポンサーです。大切にしなくてはなりません。当日は朝から雨であったためか,参加者の数は事前の申込者数を下回り,120名程度でした。

 昨年は,父母会総会が「荒れた株主総会のようになった」という反省から,今年は事前準備に余念がありません。父母会役員の方々は議事運営の仕方を念入りにチェックし,大学の事務方も課長職以上の管理職を全員招集・待機させ,ご父母の関心が高い「本学の学生支援について」は学長が講演する,という段取りです。

 その当日です。総会は午前10時半にスタート。前年度の報告,今年度の事業・予算計画,新役員の選出,そして学長講演と続き,12時に終了しました。フロアから出された意見は至極妥当なものばかりで,今年の総会は極めてスムーズに終了しました。役員の方々も大学の役職者もホッと胸をなでおろした次第です。

 その後,参加されたご父母は,曙館2階の食堂で教職員とともに昼食・懇談時間を持ち,午後2時をめどに流れ解散となりました。

 後日,参加者が記述したアンケート結果を見ると,全体としては「良かった」という評価が7割近くで,まずますの好評を得たように思います。ただし,①さらに教員との懇談を希望する,②自主性を促す教育が必要,③事業・予算計画についてさらに詳細な説明が必要,といった要望もありました。

 私自身は,「名古屋学院大学の学生支援について」というテーマで45分間の講演を行った後,昼食・懇談時間には,経済学部政策学科の1年生の御子息を持つご両親とお話しする機会を得ました。このお二人からは,本学がCCS上に展開している自学自習プログラムについて,強く背中を押してもらったように思います。

 経済学部では「コア6」と称して,1~2年生を対象に,毎月1つのテーマを掲げ,それに則した60個の5択問題を解かせています。PC上で行うケーススタディです。「息子がゲーム感覚で問題を解いている」,「ランキングが親子の会話のネタになることがある」,「時代にあった教育手法の開発に感心している」など,望外のお褒めの言葉も頂戴しました。全ての学生がこのような状況であるとはとても思えませんし,おそらくこうした学生は稀でしょう。しかし,効果的な教材になるはずだという信念の下,苦心惨澹しながらこのプログラムや教材を開発してきた当事者の一人である私自身には,能動的に問題を解いている学生やその姿に微笑むご両親の存在を知って,アドレナリンが湧きあがってくるのを感じました。

 父母会総会とその後の懇談会のように,在学生のご父母から直接意見を伺う機会は,大学運営に携わる者にとって,クライアントを知り,マーケットを知る情報収集の場とも言えます。夏季休暇中には,大学主催の「父母懇談会」が本部会場・地方会場と合わせて5回ほど予定されています。その折には,さらに多くの教職員がその会合に参加し,ご父母との懇談や個人相談の時間を持つことになります。

  3月11日の東日本大震災は,東北地方を中心に未曾有の災害をもたらしました。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。これによって,日本の政治は以前にも増して混迷し,経済の停滞も深刻化していますが,学内の「他者に優しい姿」は少し誇らしく感じています。

 震災以来,本学では,①支援金の募金集め,②被災した在学生・入学予定者を対象とする学費の減免,③他大学の被災学生の受け入れ,④震災ボランティアの支援,などを行ってきました。学内で集められた義援金は1,500万円を超え,社会福祉事業団やキリスト教学校連盟を通じて,現地に届けられます。被災された在学生・入学予定者にとって,1年間の学費免除はわずかな奨学金かもしれませんが,震災が学修機会の中断とならないことを期待しています。被災地にある他大学の学生を「科目等履修生」として無料で受け入れる案内は,ホームページ上でも公開しましたが,今のところ応募者はいません。5月中旬に,東北地方の多くの大学が授業を再開したことから,該当する学生たちも大学に戻って行ったのでしょう。中部地方にある他の多くの大学も被災学生の受け入れを決めていますが,ほとんどその事例は無いようです。

 さて,震災ボランティアです。6月中旬までに,既に何人かの学生が被災地でボランティア活動を行い,その報告を受けました。6月22日(水)に行った「災害ボランティア(夏季休暇中に予定)」の説明会には90名近くの学生が集まり,学生支援センター職員による説明を熱心に聞き入っていました。この夏,果たして何人の学生が,実際にボランティアとして出かけていくかは判りませんが,他者を気遣う優しい心根の若者たちの姿がそこにありました。

 加えて,同日夕方には,金山駅の駅前広場で,学生たちが募金活動を組み込んだ「チャリティー・ライブ・コンサート」を行いました。学生ボランティアサークル「EARTH」が企画し,吹奏楽部,軽音楽部,Jazzクラブに呼びかけ,30人が集結しての演奏会です。1日に30万人が乗降する金山駅は,本学にとってはハブ駅です。足を止めて演奏に耳を傾ける通勤客,募金箱にお小遣いを入れる高校生など,ありがたいことです。

 キリスト教主義の名古屋学院大学は,建学の精神として「敬神愛人」を掲げています。「神を敬い,人を愛する」は,ジコチュウ(自己中心)になることなく謙虚であれ,他者に気配りし,優しさを持てという精神です。敬神愛人の精神は「小さな親切運動」とも軌を一にするものでしょう。世界の人々がこれを人生訓とすれば,まさに世の中は平和になり,福祉も向上するというものです。

 本学は,愛知レスキューストックヤード等のNPO法人や被災大学である東北学院大学と連携しながら,学生たちのボランティア活動を支援しています。

4月に第11代学長に就任し,はや3カ月が経過しました。学長職の仕事に対する予備知識も無いままに,その職位に就き,右往左往しています。1年目の今年は,「請われた役回りは,断らずにこなす」という姿勢で身を処し,七転八倒しながらも,周囲の人々の助けを得ながら,なんとかこなしている状況です。

 「学長ブログを始めよう!」,「大学の取り組みや実情をもっと積極的に社会に向けて発信しよう」。そう宣言したのは4月初旬でした。それから2ヶ月,広報室や学術情報センターの皆さんの助力を得て,どうにかこのブログを開設することができました。可愛らしい学長キャラクターを図案化してくれたのは,学術情報センターの荒木さんです。実物はその形容には程遠いために,相当の苦労があったものと想います。

 ところで,このブログで綴ることは大学の公式見解ではありません。しかし,新米とはいえ学長が書く文章ですから,書き手である私自身も多少なりとも居住まいを正してそれに臨まなくてはならないと覚悟しています。私自身は,チャペルで牧師さんがするような,ありがたいお話は持ち合わせていません。しかし,できるだけ学内の「ちょっと良い話」を拾って,それをお伝えしていきたいと思っています。そうは言いながら,時には,繰り事や嘆き節が登場するかもしれません。その際には,どうぞご容赦願います。

 いずれにしても,海図なき航海なのでどこに行き着くかは判りませんが,お時間のある方,どうぞお付き合い願います。