★Bridge★: 2014年10月アーカイブ

★Bridge★No.16榎澤 幸広先生

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学生さんと先生を繋ぐ連続企画★Bridge★、今回の先生は・・・

 


経済学部 榎澤 幸広 先生です。

 

れでは早速、先生の"思い"をご紹介します★

 

 


■ どんな思いをもって、授業に臨まれていますか? 

 


■学生に望むことは?

 

僕が学生に望むのは、まず"楽しんでほしい"ということです。


小さいころからの積み重ねで、"勉強"という言葉自体に、「無理やり覚えるもの」とか、「大変なもの」というイメージがあると思いますが、授業を楽しんでほしいんです。

どんなに良いことを言っても、楽しくなければ通じないと思うんです。

なので、授業では、新しいことや、自分とは違った考え方がある、ということを知る喜びを味わってもらうことを意識しています。

そのためには、僕が楽しくないといけない(笑)

自分の楽しさ、嬉しさが伝わって、共有できる空間だと思うから。

 

 

学生には、授業で話をしたことについて、自分で考えてほしいと思っています。

僕の意見を良いと思うのか、それとも違うと思うのか、話の後に考えてほしいんです。

 


聞いてただ覚えるだけではただのクローン人間ですよね?

そうではなくて、「あの人の言ったことは、どういうことなんだろうか?」と考えてほしい。

それも、感情的にではなく、「なぜあの人の意見を良いと思うのか」「違うと思うのか」自分で理由を探していく。「間違っている」と思うのであれば、感情的に「ダメだ!」というのではなく、しっかりとした根拠を持ち、理由をつけて、授業の内容を発展させて考えてもらいたいと思っています。

 


理由をつけて自分の意見を確立するためには、基本知識がないといけません。

僕は、法律とか憲法が専門ですけど、それだけじゃなくて色々、歴史とか、計算とか。

小・中学校でやったことって、案外、考える能力を活かす時に必要になってくるので、基本で欠けているところがあれば、自分で補っていってもらえるといいのかなって思います。

 



■先生の授業には、マンガの一コマなどが使われるということですが。

 

僕はマンガが好きで、たまたま思い付いて、大学の講義を始めたころから続けています。

自分が楽しくないと、相手に楽しんでもらうということが出来ないと思うんです。

マンガ雑誌を読む時には、「ここ使えるかな?」と考えながら読んでいますし、

某レンタル店のレンタル単行本のTOP10はだいたいおさえるようにしています(笑)

学生からも「どんなマンガが面白い?」って意見きいて、授業に活かしています。

 



■先生の授業スタイル

 

15回の授業を1つの小説のようになるように意識していています。


欠席すると物語が途中で切れてしまうから、よっぽどの理由がない限り休まないで、と毎回言っています。

11回の授業も流れを意識していますが、マンガを使うのは最初の方ですね。

憲法や法律というのは、一般常識が書いてあるので、かいつまんで言ってしまえば難しくはないんですが、言葉尻が難しいんです。だから、いきなり「民法○条に●●と書いてある」と言われたってイメージがしにくいんでね。それを、最初にマンガを使うことで、映像でイメージが入って来やすくしているんです。

その事例で使えそうなマンガがなければ、新聞記事を使ったりもします。

 


僕は、履修者が確定したら、最初にアンケートをとっています。

どんな履修者がいるのか、現在の法律に関する知識はどの程度か、人となりを知りたいので。

このアンケートによって、授業内容を調整していきます。毎回授業では何かしら書いてもらうので、それも見ています。 翌週、書いてもらったもののいくつかを「こういう意見があったよ」と、取り上げたりしたりします。質問があった場合には答えたり。 それによって、次の週の授業の進め方を変えたりもします。

 


200300人履修者がいる時によくやることがあります。


まず、僕が問題を作って、これについてどう自分は考えるか、というのを書いてもらいます。

その後、隣の人と交換したり、最低3人以上の履修者と意見交換して、その人の意見をまとめてもらう。こうすることで、僕だけの意見ではなくて、自分と同年代であったり、同じ授業を受けている人・同じ空間を共有している人たちと「同じ問題解いても、自分と違う回答が出るんだ」という体験ができて、意見が多様だということを知ってもらえるので。

あるいは、マンガや新聞記事を読んで「これを読んでどう思う?」っていうのを何人かに当てるだけでもだいたい2~3通りは違う回答がでてくるので、それをもとに授業を進めていきます。

 



■学習環境面への配慮にも定評がありますが?

 

僕は、私語は許しません。

このような授業中のルールを作る時は、必ず、「なんでこうするのか?」という理由は告げるようにしています。

僕は、一生懸命授業を聞こうとする・理解しようとする学生を大事にしたいと思っているので、私語はみとめません。


過去に僕は、視覚障がい者の学生を受け持ったことがあります。

その子は耳のみをたよりに一生懸命聞いていて、ひそひそ話程度の私語でも、学習の妨げになるという相談を受けたことがあります。視覚障がいとまではいかなくても、耳の聞こえる・聞こえないは人によって違いますし、目だってそうです。

そういう人がいるということを、学生のみなさんにも意識して欲しい

理由を話すと、みんな理解してくれますし、忘れてしまっても何度も言うようにしています。

 

遅刻も、基本10分以上は認めません。

授業開始10分以降は鍵をかけます。

本当は遅れないでほしいですけど。

これも、授業の最初から一生懸命授業を受けている人のための措置です。

遅刻を認めてしまうと、平気でまばらに入ってきて、入口にプリントが置いてあっても、僕のところに「プリントください」と言ってくる。その度に授業が中断されて、「今どこまで話したっけ?」という状態だと、授業が進まないですよね。 お手洗いなんかは、その時の体調もありますし、自由に出入りしてもらっていますけど。

 

私語と遅刻の禁止の徹底は、授業アンケートでも、好評な点です。

 

 

■教えていて、一番楽しいのは?

 

身を乗り出して聞いてくれたり、最後に書いてもらった時に、内容が通じてたり、きちんと批判回答をしてくれたり、1年生の時に僕の授業を受けていて、その時は意味がわからなかったけど、3年生4年生になって、あの時僕が言ったことの意味がわかったということを伝えてくれたりする時が嬉しいです。

 






先生のお薦め本


 


今回は、たくさんご用意いただいた本のなかから、ジャンルの違う2種類の本のご紹介です!


 


『Baby Steps』


勝木 光 著     少年マガジン


 


テニス協会お薦めの、テニスマンガです。


身体的には特に恵まれておらず、本来テニスに向いているとは言えない主人公が、一生懸命努力して強くなっていく。努力の方法がユニークで、主人公は、(もちろんトレーニングもするのですが、)ノートを取って、相手を分析して、たくさん工夫して強豪を倒していくという新しい切り口のマンガなんだとか。弱くても、工夫や努力次第で強い者を倒すことができるのだ、という考え方が参考になるので、お薦めだそうです!


 



 


『綾瀬はるか「戦争」を聞く TBSてれび『NEWS23』取材班編』


岩波ジュニア新書文庫


 


 


先生からは、このようにご紹介いただきました。


世界の流れというのは、戦争の体験者が少なくなってくると、どうしても戦争の方に傾いていくんです。


若い時というのは、何も知らないから、「相手が攻め込んできたら、いざという時に戦争したってしかたないだろう」とか、「売られた喧嘩は買う」といった、血気盛んな反応になってしまう。


だけど、売られた喧嘩を買う時って、普通に路上で喧嘩が起こった時だって、どちらも傷ついたり、悪ければ死ぬこともありますよね。戦争ってそれがとんでもなく大きくなるわけで、もっと戦争を回避する方法や、過去の経験から学んでいかないと、いつまでも同じことを繰り返すだけなんです。


それって多分、賢い生き方ではないですよね。


自分の夢を見つけたり、友達をつくったり、結婚して家庭を持って、幸せに過ごせるはずだった人生が、戦争で全て簡単に断たれてしまうんです。簡単にこの道に進むべきではない、この道にいくべきではないんです。

この道に行かない為に歴史から学ぶ必要があるわけですが、それが僕たちの年代からは欠けていると思うんです。


憲法とか、法律の勉強って、過去の過ちを繰り返さないために、みんながトラブルを未然に防ぐためにはどうしたらいいかということを踏まえてルールが作られているので、ルールだけ見てもわからないんです。


なので、ルールを知るためには歴史、特に戦争の歴史を知ることが必要なんです。


いさかいとなると、どうしても相手のことにばかり目を向けがちですが、「戦争をする」と決めるのは、国の偉い人達です。戦争の体験を踏まえるなら、政治家の人達は、できるだけ世界と仲良くする方法を考えなくてはいけないんです。

これは、いいなりになるというのとは違います。


戦争は回避しなくてはいけない。

この本が、学生一人一人がそのことを考えるきっかけになったらいいと思います。』


 


 


今日の一枚


 


今回は、先生の大好きな広島カープの、赤いかばんです。



小学校の頃に、「赤ヘル打線」といって、広島カープの打線が凄く強かったのだそうです。


貧乏球団で、どんなすごい選手も他球団に比べると格段に給料は安いし、その給料も市民やファンに支えられてきた経緯があるけど、練習の虫が多くて強い!


そんな姿にあこがれて、それ以来のファンだそうです。


ちなみに、は、先生のお好きな色なのだとか♪


 


 


お話を伺って、平和で豊かな現代こそ、法律や憲法、そしてその根底にある歴史に目を向けて、忘れないようにしながら未来を考えないといけないな、と改めて感じました。


憲法や法律について、自分たちの生きる社会について、考えるヒントがほしい人は是非、榎澤先生の授業を履修してみてくださいね。


 


 


聖書にも、「悪から遠ざかり、善を行い、平和を願って、これを求めよ」とありました。(ペトロの手紙一 3章11節)また、その少し前の節では、「皆心を一つに、同情し合い、兄弟を愛し、憐れみ深く、謙虚になりなさい」とも書かれています。そのようにして、戦争のない世の中にしたいものですね。


 



次回の★Bridge★も、お楽しみに★


 


チョッパー子




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