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2017年10月 6日

中期留学報告(東義大学 都筑 彩香)

釜山

私は8月の終わりから12月まで釜山の東義大学に留学していました。今まで何度かソウルには行ったことがあったのですが、釜山は初めてでした。空港に着くと、韓国人の学生が迎えに来てくれました。中国人の留学生がとても多く、迎えに来てくれている韓国人も中国語が話せる人たちばかりだったので、中国に来たかのように中国語しか聞こえなかったのでとても不安になりました。

留学生の名簿をもらい見たら、今回夏から来た日本人は私を含めて2人しかいませんでした。最初の方はまだ韓国語でちゃんと会話もできない状態だったので、友達がなかなかできませんでした。9月になり韓国語のクラス分けのレベルテストがあり、テストを受けた次の日から授業が始まりました。中国人だけのクラスもありましたが、私のクラスはとても多国籍で中国、台湾、フランス、インドネシア、パキスタン、ルワンダ、日本の人がいました。最初の方は授業についていくのが大変でした。でもだんだんクラスメイトとも会話が増え、授業も楽しく受けられるようになっていきました。韓国の学生はテストが近づくといつもよりもとても長い時間勉強します。寮にいた韓国人の人も夜遅くまで勉強しているのをたくさん見ました。毎週月曜日に部屋の点呼が行われるのですが、テストが始まる1週間前の点呼時は夜食が配られました。

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 韓国は、日本と比べて上下関係がとってもしっかりしていて、朝会ったら知り合いでなくても挨拶をしたり、大学の先生だけではなく先輩に尊敬語を使ったりしていました。

 この留学で日本のことを客観的に見て、日本のことをたくさん知ることができたと思います。韓国ではほとんどない地震が起こった時、震度3くらいの地震だったのですが、他の国の学生はとても怖がっていて日本の学生だけが冷静でした。建物もひびが入ったりガラスが全部割れたり、日本の地震の強さを感じました。

もう1つは、韓国語の授業の時、1番きれいだと思う国はどこか、また、どこに旅行に行きたいかと先生が質問したところ、日本に手を挙げた学生がたくさんいて、日本は世界から人気がある国なんだと、自分が日本人なのが誇らしくなりました。景色だけではなくトイレなどがきれいで感動したとも言っていました。

 9月の中旬に秋夕(チュソク)という連休があり、台湾人の友達と遊びに行ったり、春から来ている日本人の留学生やチューターの人たちと遊びに行ったりしました。

10月になると釜山ワンアジアフェスティバルという、コンサートや展示会などが毎日開かれているイベントが約1か月開催され、その中のコンサートに3回行きました。日本でも韓国のアーティストのライブには行ったことがありましたが、本場韓国では同じアーティストのライブでも日本とは違った雰囲気で楽しむことができました。音楽番組の公開収録のライブにも行きました。その他にもアジアソングフェスティバルという、アジア各国からアーティストが来るコンサートにも行きました

 花火大会には台湾人の友達と行き、朝から場所取りをしました。どんどん人が増え、足の踏み場がないくらいでしたが、私たちは朝から行ったおかげで良い場所で見ることができました。

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 このくらいの時期になるとだいぶ韓国語にも慣れ、映画もだいたい内容を理解できるようになりました。韓国にいる間に映画館で5作品観ました。まだ完璧には理解することができなかったけれど、語学力の伸びを自分で感じることができて嬉しかったです。

 私の休みに合わせて両親も遊びに来てくれて、いろんなところを案内したり、釜山はソウルと比べて日本語ができる人が少ないので通訳したりすることができました。

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 勉強面では授業だけではなく、韓国人の人と連絡をしたり日本語ができないチューターの人たちとも遊んだりして、できるだけ韓国語を使うように心がけました。中国語を話す人が多かったため、集団でいるとそこではみんな中国語を使っていたので、個人的にたくさん話したりもしました。部屋にいる間は韓国の番組を見たり、よく聞いている音楽を聞いたりして勉強しました。1日1日分かることが増えていくのが楽しかったです。授業も毎日ではないですが宿題があり、1番大変だった宿題が教科書の文を暗記して動画に撮るというものでした。まず暗記するのが大変でしたが、噛まずに言うこともとても難しかったです。言うことができても動画なので口の使い方を気にしなければならないので、より大変でした。撮った動画を先生に送り、先生がアドバイスをくれたので自分の間違っていたところが分かって良かったです。また、中間テストや期末テストでも上位の方にいることができたのが嬉しかったです。チューターの人たちや留学生のみんなと韓服を着たり、スケートに行ったり楽しい思い出もたくさんできました。

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 約4か月間、知らない場所に来て知らない人たちと出会って慣れていくにつれ、いろんなことを学ぶことができ、自分を成長させることができた留学生活だったと思います。旅行とは違い、住んでみなくては分からないことがありました。楽しいことばかりでもありませんでしたが、韓国と日本の違いをたくさん知ることができたし、留学に来たから感じられることや体験できたこともたくさんありました。考え方も増えたと思います。何よりも自分は語学の勉強が好きなんだと確認することができました。これからも韓国語の勉強を続けていき、留学先で出会うことができた人たちとも、これからも関わっていけたらいいと思います。

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中期(延長)留学報告(東義大学 鯉江 美波)

 人との関わりの大切さ

 私は韓国の釜山に約10カ月の長期留学をしてきました。留学のきっかけは短期留学に行き韓国人の友達ができ、もっと韓国を知りたいと興味が湧いたからです。もともと国際文化学科は公費がなく長期もなかったので、たくさんの人に頼み協力していただいたおかげで、長期留学をすることができ、留学中も留学するまでの過程が簡単ではなかったからこそ、1日も無駄にしたくないと思い充実した日々を送ることができました。

前期は主に、夏の短期留学と同じで韓国語を学びに、語学堂に午前は通いました。午後には1限50分の週3回、一般の東義大学生とTopicの授業を受けました。私の語学堂でのクラスはとても国際的で、ルワンダやインドネシア、フランスに台湾、中国など合計で7か国の留学生で構成されていました。私は積極的に他の国の留学生と授業が午後に無い日は出かけたり、一緒に食事をしたり勉強をしました。私はもともと韓国語ができるわけではなく、レベルでは文字が読めるくらいと、ほんの少し挨拶ができる程度でした。次の学期が一人というプレッシャーもあり、寮に帰れば毎日授業の復習と日本から持って行った単語の勉強を欠かさずにやっていました。そのかげで定期テストも良い点数を取ることができ、留学生と習った文法を使って会話することで、会話力も前よりは身につきました。そのため前期では留学生と遊ぶことが多かったですが、後期は韓国人と実際会話して食事や買い物を楽しむことができました。今は全てが終了し、達成感と楽しかった気持ちでいっぱいですが、もちろん大変なこともたくさんありました。

出来事としては、前期で台風や地震があり、1年間を通して政治界では大きな変化がたくさんあり、後期は国際情勢も一時期危ない時がありました。感じたこととしては、私のクラスは先程言ったようにたくさんの国の留学生で構成されていたので、たくさんの国の子と友達になることができたのと同時に、日本との価値観や文化の違いを感じました。最初に特に気になったことが時間に対してです。日本人が時間にとても厳しいことを知りました。私の中では5分前行動は当たり前で、何かあれば相手に連絡することが当たり前だと思っていましたが、ほとんどの国では時間前に集合することはなく、連絡がなくても気にしないみたいです。しかしフランスでは15分前に集合が当たり前らしく、それには私も驚きました。最初友達と遊ぶとき、何で連絡なしに遅刻を普通にしてくるのだろうと、必ず集合場所に着くのは1番でした。他には、旧正月に留学生の子と数人で慶州に1泊2日で旅行に行ったのですが、私以外の子たちが中国語ばかりで会話をするので、何を言っているか分からない時もあり少しもめてしまいましたが、この旅行のおかげでより仲を深めることができ良かったです。頻繁に遊ぶようになり、お互いに自分の国の価値観や文化を話し合い理解することで、本当に国を越えた大切な友達ができ、その友人と正月にソウルにも旅行に行きました。前期の最初は、ただただ文化の違いや次の学期は一人など小さなことでストレスを感じていましたが、前期の後半は、相手の事を理解することの大切さを一番感じることができました。そのために語学も頑張ろうと思い、勉強に励むことができました。

 後期はまず一度日本に帰ったのですが、日本人が来るかも分からず、ルームメイトも誰か分からず、韓国に戻るまでとても心配でした。実際戻ってみると、同じ日本人で相性が合ったので良かったです。3月に韓国で韓国語能力試験も受けました。試験会場には日本人はいませんでした。先生に美波なら3級は大丈夫だと言われ受けてみて、とても心配だったのですが無事に3級を取得することができて良かったです。授業についてはいくら日本人留学生がいるからって、私と同期の留学生は私一人であって、生活が全然違うし語学力もまだまだ足りないですが、自分が頑張れるところまで自分の興味のある授業を受けてみようと思い、ワインとホスピタリティについて、食べ物と文化についての授業を取り、他には日本で受講していた英語とフランス語など、合計5つの授業を受講しました。前回までいた日本人の先輩に授業を受ける前に一度先生のところに行き受講してもいいか、ついていけるか聞いといた方がいいとアドバイスをいただいたので、一人一人に挨拶をしました。どの先生もとても優しく、授業が終わるたびに分からない部分や課題についてなど細かく教えてくださり気にかけてくださって、15週間と2回の定期試験を乗り越えることができました。また、授業中に話しかけてくれる韓国人の学生もいて、何人か友達になることができ、分からない部分をお互いに教え合い、グループ発表の課題もあったのですが、普通に考えたら留学生がいると大変なのに受け入れてくださり、役割などを優しく教えていただき、たくさん助けてくださりました。

1年の夏に短期留学でできた友達とも、この1年を通して何回か遊んだのですが、韓国語上手くなったねとか、最近の流行りの言葉はね...など、たくさん話し短期だけの友達ではなく、こうして長期留学中も会ってくれる素敵な友達ができて良かったと思っています。前期で国を越えた友人ができた話をしましたが、その友人のチューターをしていた韓国人とも友達になるこができ、後期で一番遊んだのでとても印象に残っています。お互いの共通語は韓国語で、私は勉強のモチベーションが上がるし、分からない文法などを簡単な韓国語で説明してくださり、とても感謝しています。その友人は、台湾に留学していたので中国語はできるのですが、日本語は中学校以来で全然日本とは関わりがなかったけど、美波のおかげで日本にまた興味を持った!と言われたときは、すごく嬉しかったです。他の授業の友達でも、私と会い日本の印象が変わったとか言ってくださる人もいて、今まで感じたことのない嬉しさを感じました。私も友達が友達を連れて来て、たくさんの韓国人と関わることができましたが、日本で取り上げられている政治的な関係や印象とは違い、とても親切で良い人たちがたくさんいることを知り、印象が変わりました。留学を通して、たくさんの人との繋がりを感じ、日本のテレビやメディアを見ただけで世界の国について印象を決めつけることは良くないこと、相手の国を理解している一人の人として最後には見ることができ、この留学は一人では絶対に成し遂げられなかったと思うことと同時に、留学前から留学中関わってくださった人に感謝の気持ちでいっぱいで、毎日充実した留学でした。

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