« 中期(延長)留学報告(マキーワン大学 大場 智裕) | ホーム | 中期(延長)留学報告(メンフィス大学 伊藤大希) »

2017年10月31日

長期留学報告(アラスカ大学フェアバンクス校 杉浦夢菜)

日本とは全く違う環境で自分を成長させてくれたアラスカ

Ø  留学しようと思った理由 
留学は中学生の時から目標にしていたことであり、本学に入学しどうしても長期で留学したいと考えTOEFLを勉強していました。1年生の秋学期から本格的に勉強を始め、毎日図書館の閉館時間まで勉強し、秋からはTOEFL講座を受け点数を伸ばしました。留学前に目標にしていたことは、できるだけ日本人が少ない場へ行き自分を試すこと。日本とは違う環境の中で自分を成長させること。そして英語を学ぶだけではなく、英語で何かを学びたいということでした。

2017アメリカ杉浦01.png
Ø  コー大学での事前研修 
長期でアメリカ留学させていただくということで、コー大学の研修に10日間行かせていただきました。実際にアラスカ大学での生活がスタートする前に、事前にこのような研修させていただき、後で役立ちました。1日目から各授業の宿題が山ほど出て、寝る時間は3時をいつも過ぎていました。それでも週末には野球観戦やショッピングセンターに連れて行っていただいたり、現地の大学生とパーティーをしたりして充実していたのと同時に、これからアラスカで留学がんばろう!という気にもさせていただきました。

2017アメリカ杉浦03.jpg
Ø  アラスカ大学について(気候・寮生活・カフェテリア)
  アラスカ大学に着いた瞬間、キャンパスの広さに驚きました。学内に3種類のシャトルバスが通っているくらい大きな場所でした。私は学内で一番大きな寮に、アラスカの田舎町出身の子をルームメイトとして住んでいました。カフェテリアでお金を払うのも、寮に入るにも学生証が必要で、また市内を走るバスも学生証を提示するとどこにでも行くことができたのですごく便利でした。 
  アラスカに着いたばかりの9月はまだ夏で、日本にはない白夜というものがありました。夜の10時まで明るくて、その時間帯まで外でパーティーをし、日本では絶対ないような経験ができていたことが、不思議な感覚ながらも楽しかったのを覚えています。 
  また、アラスカに来て1週間くらいの時に、様々な国の留学生10名ほどでオーロラを見に行きました。キャンパスから10分歩いた場所で、更にアラスカに着いて1週間ほどでオーロラが見ることができることは、とても貴重な経験できた。 
  
2017アメリカ杉浦04.png
  Ø アラスカで4日間のバックパック登山体験
  アラスカに着いてすぐ、留学生と新入生向けの企画として、4日間のバックパック登山体験をしました。正直、これは軍隊かと思うくらい辛かったです。でも、その引き換えに忍耐力をつけることができました。みんなでテントや食料、ガスコンロなどを分担して、1人15キロ程度の荷物を背負い、4日間トイレもない場所で過ごしました。毎日雨が降っており、着替える服がなくなったりクマがいたり、寝袋で寝ても寒くて夜寝られなかったり、落ちたら死んでしまうのではないかと思う崖を登ったりと、今までにしたことのない経験ばかりでした。やっているときは大変でしたが、今思い出すといろんな国の人やアメリカ人と関わるチャンスであったり、雄大なアラスカを見渡す経験できました。なので、もし後輩でやるかやらないか悩んでいたら、私は彼らの成長のために参加をお勧めしたいと思います。

2017アメリカ杉浦06.jpg
Ø  アラスカで一番寒い日々 
アラスカの12月は最も日が短く、日が11時ごろに登り3時には沈んでいました。気温も毎日-40度に近いなか、朝起きて、授業がある教室に向かって真っ暗な中10分歩くのにもやっとでした。外は寒いですが、寮や教室はすごくあったかいので、半袖で過ごせるほどでした。授業に向かうまでは6枚重ね着をした服を着て、3枚重ね着をしたズボンを履き、-40度に対応したブーツに、マフラー、ハット、手袋なしでは外を歩けず、室内に入ると私を含めたみんなが服を脱ぎはじめる光景が懐かしいです。
アラスカに来て学んだことの1つは、太陽の重要さです。日照時間が少ない関係で、昔からアラスカに住んでいる人はもちろん、私もビタミン剤を毎日飲まなければなりませんでした。理由は太陽の光を浴びていないことで気持ちが暗くなっていき、ひどいと鬱になるからです。やはり日照時間が4時間という日が続くと、気持ちが暗くなってくるときもありましたが、その分友達と出掛けたり、週末はパーティーをするために平日は図書館で遅くまで勉強していました。あのときはとても大変で、辛いと何度も思いました。しかし今思い返すと、日本では経験できないような経験がアラスカでできたことで、忍耐力を養うことができました。自分の限界を超す毎日を経験したおかげで、新しいことに挑戦するハードルを下げることができ、責任感や積極性を身に着けることができました。

2017アメリカ杉浦05.jpg
Ø  クラスについて
秋学期、春学期は、どちらもESLとしてリーディング、ライティング、スピーキング&リスニングのクラスを取り、レギュラーとして秋学期はアメリカ史の授業、春学期は第二言語教授法のようなクラスを取り、日本語を勉強している生徒に授業をしたりしました。他にヨガのクラスも取りました。
12月初めは期末テストに追い込まれる日々でした。私の取っていた5つのクラスのうち、4つのクラスでプレゼンがテストの一つに含まれていたりと、とても追い込まれました。今まで受けていた日本の大学では、プレゼンよりもペーパーテストや論文を書くものが多かったので、その違いに驚きました。

Ø  冬休み、春休みの旅行 
私は比較的いろいろな場所へ旅行に行きました。アメリカ内だけですが、テキサス、フロリダ、シアトル、メンフィス、シカゴへ、留学中は旅行に行きました。アラスカ大学でできた友達と出かけるのもあれば、1人で出かけた旅行もありました。同じアラスカでも、州ごとに全く違う面がたくさんあり、新たな発見がたくさんありました。冬休みにテキサス、フロリダへ行った際、毎日晴れているのに加えとても過ごしやすい天気であったので、アラスカで寒かった分、冬休みは温かい場所で羽を伸ばすことができました。

2017アメリカ杉浦02.jpg
   Ø  まとめ
  留学としてアラスカへ行き、日本とは全く違う経験をたくさんできたことは、私の人生の中でも大きなことでした。留学に行きたいと思うことは簡単でも、何を学びたい、どんな自分に成長したいかなどをある程度目標にすることも大切だと思います。留学は一言で楽しいと言うものではありませんでした。もちろん、今まで日本で生きてきた分、新しい環境に慣れること、日本語が通じない友達といること、日本人が私しかいない授業についていくこと、-40度の世界を経験することは、とても大変でした。しかし、それらを経験したことで、普段気づかないことを学ぶことができ、今に活きていると思います。
  留学に行けば英語は話せるようになる、その国の友達とすぐに友達になれると思うかもしれませんが、容易な気持ちではできないと思います。留学前に基礎的な英語力を固めておかないと、スピーキングを上達させるのには苦労しますし、自分から現地の人に話しかけて行かないと何も始まりません。留学は自分の努力次第だと感じました。私はアラスカ大学に留学でき、他の人とは違う経験ができたことを誇りに思っています。



to_top.jpg


トラックバック(0)

トラックバックURL: https://blog.ngu.ac.jp/mt/mt-tb.cgi/6528

コメントする

このブログ記事について

このページは、インターナショナルラウンジが2017年10月31日 13:01に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「中期(延長)留学報告(マキーワン大学 大場 智裕)」です。

次のブログ記事は「中期(延長)留学報告(メンフィス大学 伊藤大希)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。