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2017年10月19日

中期留学報告(アルゴマ大学 石塚 育子)

スーセントマリーでの貴重な経験 
 

 私の留学先のスーセントマリーは、自然が豊かな小さな街でした。4ヶ月間を海外で生活するなら、安全でのんびりと過ごすことができる場所が良いと思ったので、スーセントマリーに留学することに決めました。秋は、アルゴマ大学の敷地や街のストリートにある木の紅葉がとてもきれいで、リスをよく見かけました。冬は極寒で、12月になる頃には凄まじい量の雪が積もります。それでも寮の中は全体に暖房が効いているので、快適に過ごすことができました。しかし、外出をする時は、マフラーや手袋が欠かせなかったです。スーセントマリーの人たちは、とても親切でフレンドリーでした。見知らぬ人でも、目が合うとニコッとしてくれました。更にお店のスタッフさんは、ほとんどの人が親しく話しかけてきてくれます。現地の人たちがみんな純粋で優しかったおかげで、異国の地に住むことへの不安がすぐに消えました。 

 授業は学校のESLに所属していたので、リーディング、ライティング、グラマーの3つの授業を受けていました。成績は学期末のテストが一番大事ですが、提出物、出席率、小テストの結果、中間テストの結果も成績に響きます。クラスはクラス分けテストで決まるので、クラスによっては大人数になったりします。私のクラスは少人数で外国人が多いクラスだったので、語学力を伸ばすのにはとても良い環境でした。先生との距離が近く、すぐに先生に質問することができました。ペアワークをする時は、外国人生徒とパートナーになって話し合いをすることが多かったです。外国人生徒は、中国人とブラジル人とアラビア人がいました。私よりもはるかに英語を話すことができる生徒ばかりでしたが、授業中もプライベートでも仲良くしてくれました。クラスメイトたちは母国について話してくれたり、授業が早く終わった日には、クラスのみんなでに外食したりしました。雪がたくさん積もった日には、中国人のクラスメイトと雪だるまを作って遊びました。 

 ブラジル人のクラスメイトの家に、4日間滞在させてもらったこともあります。その期間は、ブラジル人のクラスメイトの子どもと寝ていました。毎晩寝る前には子どもと一緒に遊んでいたので、自分に弟ができたような感覚でした。クリスマスには、ブラジル人のクラスメイトの家族や親戚と一緒に、キリスト教の誕生を祝いました。初めて本場のクリスマスを体感したので、感激しました。クリスマスには、クラスメイトの家族にクリスマスカードとクリスマスプレゼントを渡しました。また、私もクラスメイトの家族と親戚に、カードとプレゼントをもらいました。その時は、本当に家族の一員になったようで、とても嬉しかったです。カードやプレゼントを家族で交換したり、みんなで食事をしたり、ご近所や友達にも「メリークリスマス」と挨拶をする光景は、どことなく日本のお正月と似ていて親近感を感じました。  留学中は様々な苦労がありました。最初の頃は、カナダの生活に慣れるのが大変でした。日常生活で英語を話したり聞き取ったりすることができなかったり、カナダの食文化に慣れなかったりしました。身の回りのものでは、シャワーやトイレが使いにくかったり、バスの乗り方が分からなかったりしました。このような些細な苦労が全てストレスとなって、積み重なっていました。留学中に一番苦労したとことは、英語を聞き取ってもらうことでした。自分は発音よく英語を話しているつもりでも、日本人訛りの強い英語になってしまうため、言いたいことが一回で伝わらないことが何度もありました。特に"water"の発音が難しかったです。クラスメイトとレストランに行って水を注文するときに、クラスメイトと同じような発音で水を注文するのですが、私だけが伝わらなかったことが多かったです。諦めてスペル通りに発音する方が、一回で伝わりました。"water"は簡単そうに聞こえますが意外と難しいので、英語圏に旅行するときは"water" の発音は練習しておいた方が良いと思います。また、いろんな国の人の英語を聞き取るにも苦労しました。最初は、ブラジル人のクラスメイトの英語も聞き取るのが難しかったです。国によって英語の訛り方は様々ですが、いろんな人が英語を話しているのを見て、英語は世界の共通語であることを改めて実感しました。 

 最後に、私は留学を通して語学力を伸ばしたい、異国の文化の地で様々な経験をしたい、そして消極的な自分を変えたいという理由で留学をしました。留学を通して、語学力や国際感覚が身についただけではなく、積極性も身につきました。最初の方はクラスメイトから話しかけてきてくれることが多かったです。しかし、クラスメイトと徐々に打ち解けていくうちに、自分からも話しかけるようになり、留学前よりも積極的な人間になれました。クラスメイトに間違った英語を使って場をしらけさせたりするなど、たくさんの恥をかいてきましたが、それでも私のことを面白い人だと言って受け入れてくれました。英語だと言いたいことの100%が伝えられなかったりしますが、拙い英語でも一生懸命に相手に伝えようとする姿勢は大事だと気づきました。また、スーセントマリーで出会った人たちは、本当に素敵な人たちばかりでした。個性的なクラスメイト、いろんなことを教えてくれた先生、家族のように毎日一緒に過ごした寮の仲間、優しくて純粋な現地の人たちなど、いろんな人に出会い、人とのつながりは素晴らしいなと感じることができました。 

 留学中は自分を見つめなおし、将来の方向性についてもたくさん考えてきました。帰国後は、留学経験を生かして次に留学する人たちにアドバイスをしたり、日本に来た外国人のために何か役に立てればいいなと思います。中期留学全体を通して、留学前から帰国するまで、無知なことが多く大変でした。飛行機のことやキャッシュカードのことやカナダに着いてからのことなど、最初は何から何まで分からないことだらけでした。それでも日本にいる両親、留学先での友達、現地の人、寮の仲間に助けられ、無事に4カ月間を過ごすことができました。授業についていけなくて大変だったこともありましたが、無事に全教科を合格することができて安心しました。留学先で出会った人たち、日本から応援してくれた友達、そして私が留学に行くことを一番に応援してくれた両親には、とても感謝しています。また、国際交流を通して、人と話すことの楽しさを感じました。異国の人たちは日本人にはない大胆な考えや価値観を持っていて、それがとても面白かったです。また、国際交流をすることで、改めて日本を知るきっかけにもなり、日本人と友達になることとはまた違った楽しさを感じました。




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