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2017年10月 6日

中期留学報告(天津外国語大学 福田 結香)

中国の良さ再発見

私は9月から1月まで中国・天津市にある天津外国語大学に中期留学に行かせていただきました。天津を訪れるのは今回で2回目です。小学2年から5年まで父の仕事の都合で約5年住んでいました。9年ぶりに訪れる天津は経済成長によって大きく変わってしまったところも多かったですが、当時のままのところもあり、とても懐かしく嬉しかったです。

私の行かせていただいた天津外国語大学は多言語、多学科で、中国で最も早く設立された外国語専門8大学の1つです。1921年、天津外国語大学の前身の一つである天津工商大学が馬場道にキャンパスを建て、後に津沽大学、河北大学へと大学名を変更しました。1964年、主たる前身である秦皇島外語専科学校(後に天津外国語専科学校)が設立されました。2010年、教育部の許可を得て、天津外国語大学へと名称を変更しました。現在馬場道と濱海の二つのキャンパスを持ち、馬場道キャンパスは天津の市街地に位置し、キャンパス内の建物の多くはヨーロッパ風であり、シックなデザインで、キャンパス全体は美しく閑静であり、天津市十景の一つになっています。濱海キャンパスは濱海新区の大港大学教育生態園内に位置し、湖の景色と植物の緑が互いに光を放ち、景色が秀麗です。馬場道キャンパスは、その美しい外観からドラマなどのワンシーンとして使われていたりします。

9月から私の留学が始まりました。1度高校生の時に2週間だけオーストラリアに短期留学した経験があったため、友達や家族と離れることは大丈夫だと思っていましたが、やはり4カ月となると期間が長いため、部屋で寂しく泣く日々が何日もありました。学生寮は思っていたよりずっときれいで、過ごしやすかったです。ルームメイトは最初は中国人とベトナム人のハーフの年下の女の子でした。中国人とのハーフということで、とても流ちょうに話すことができ、現地の人の話も聞き取ることができていました。しかし、私は中国語を学び始めて1年ばかりで簡単な会話しかできず、なかなかうまくコミュニケーションをとることができませんでした。そのため、お互いにスマホの翻訳を使い、伝えたいことを伝えあっていました。留学が始まって1ヵ月ほどして、ルームメイトが一時帰国のため寮の退居手続きをした際に1週間ほど1人部屋でしたが、隣の部屋だった日本人がルームメイトとうまくいかず私の部屋に引っ越してきました。他国の人と文化の違いを乗り越えて協調するのが留学生活の醍醐味だと思うのですが、私も前のルームメイトと生活するうえで文化の違い等で生活しにくい時もあったので、ルームメイトが日本人になって正直嬉しかったです。

授業は4教科で、1週目は日本の履修変更期間のようにクラスを変えられる期間でした。クラス数が多く自分のレベルにあったクラスを選べるので、とても登録しやすかったです。留学生活が始まって2カ月目からは生活にも環境にも慣れて、留学が楽しいと感じられるようになりました。留学2ヵ月目の10月の始めには、国慶節といわれる1週間のお休みがあったので、北京語言大学に留学している友達と連絡を取り合ってお互いの大学付近にホテルを取り、天津と北京の観光をしました。天津も北京も行ったことのある所なので観光地という観光地には行きませんでしたが、天津には売っていないものを北京では買うことができて大満足でした。また、中国では店によっては値切りができるので、いかに安く値切れるか毎回勝負で楽しかったです。

 11月には天津に来て初めてのテストがありました。HSKの問題を解いたり、テキストの問題を解いたり、先生の決めたテーマについてパワーポイントを各自制作し、皆の前で発表するなどしました。クラスメイトには色んな国の人がいて、パワーポイントの発表の際にその国の文化も少しですが学ぶことができました。私は日本のお正月について発表したのですが、おせちの写真をスクリーンに映すと他国の子が"お~~‼"と良い反応をしてくれて嬉しかったです。また、11月から一気に冷え込み、最初の頃は体調を崩していました。外は寒いですが、私の部屋は暖房をつけなくても割と暖かく、11月、12月でも短パンで寝ていました。

 留学2ヵ月目と3ヵ月目は、勉強も頑張りつつ海外ならではの食も楽しもうと思い、平日は学食で我慢し、土日は贅沢に外食をしていました。大学の周りの中国の東北地方の料理を食べられるお店へ行ったり、タクシーで韓国料理屋さんに行ってサムギョプサルを食べたりしました。日本に比べて味が濃いのでくどく感じたりもしましたが、おいしかったです。東北料理屋さんのおばさんとは仲良くなり、帰国する前日にもお店に行って最後に一緒に写真を撮り、「日本にも遊びに来てね。」と伝えました。

学生寮では、月に1度現地の料理を作る企画があったり、留学生歓迎会、日韓でスポーツ大会を開いたりしました。留学生歓迎会では、留学生数の多い日本人は毎年出し物を行うようで、今年度は希望者だけですがダンスをしました。私もダンスに参加したのですが、毎日の練習は楽しく、前学期から留学している他大学の先輩とも仲良くなることができました。

年末には家族が2泊3日で遊びに来てくれました。家族も天津に来るのは9年ぶりでとても楽しみにしていたようです。天津に住んでいた時にお世話になった父の会社の人たちと食事会を開いたり、思い出のご飯屋さんに家族で行ったりしました。

 4ヵ月の留学中に中国の良いところをたくさん知ることができました。厳しい人もいましたが、多くの人は言語の分からない日本人の私に優しく接してくれました。9年前にも感じましたが、今回の留学を通して改めてそう感じました。また、日本では考えられないようなことが起きたり、外国の子たちの生活を見てこちらでの常識や海外との文化の違いをたくさん感じることができました。

今回の留学で、日本語の話せる父の会社の人にたくさんお世話になりました。留学は私一人ではできません。色んな人の支えがあってできます。親や留学中お世話になった方々に感謝したいと思います。留学をする人は年々増えています。留学の経験を無駄にしないよう、今後の生活、検定、就活等頑張っていきたいと思います。

 

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このページは、インターナショナルラウンジが2017年10月 6日 14:40に書いたブログ記事です。

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