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2017年10月 6日

中期(延長)留学報告(ジョージ・ブラウン大学 宮島 花蓮)

カナダでの8ヶ月間

私がカナダへの留学を決めた理由は、客室乗務員になりたかったので、英語力を高めたいと思ったことと、多国籍文化の中で様々なことを経験したいと思ったからです。就職活動は、同学年の人と同じペースで進めたかったので、三年生の夏までに帰って来られるように、二年生の夏からの留学を目指し、入学時からの目標として、少しずつTOEFLを受けたり、留学のためにアルバイトをしてお金を貯めたり、色々な準備をコツコツとしていました。留学に行けることが決まり、私は私費での留学だったので、留学先を希望することができました。多国籍の人と繋がりたい、色んな国の文化を知りたいというのが私の留学の一つの目的でもあったので、ある程度都会で、多国籍文化であるカナダのトロントのGeorge Brown Collegeを希望しました。そして、希望通りGeorge Brown Collegeに行くことが決まり、パスポート申請や保険の申し込み、航空券の手配など、沢山やることや出すべき書類があり大変でしたが、あとは飛行機に乗っていくだけの状況になると、楽しみな気持ちしかありませんでした。

韓国の仁川空港で乗り換えをして、14時間かけて現地に着いてからは、初めて見る景色ばかりだったのと、ホームステイ先のファミリーがとても優しく私を迎え入れてくれたので、不安な気持ちと嬉しい気持ち、楽しみな気持ちで複雑でした。この時すでにホームシックになっていました(笑)

学校はやはり中国人、韓国人、そして日本人等のアジア系が多く、その次に中東系が多いように感じました。私が日本人というだけで、色んな人が寄って来て話しかけてくれたり、"I like your country."と言ってくれたり、片言ではあるけれどアリガトウと言ってくれたり、日本人で良かったと思う場面がたくさんありました。それらのことを通して、日本の文化や他の国に対する今までの対応、数々の車メーカーや家電メーカーを生んだという強みを、改めて誇らしく思いました。そして、日本車がカナダでたくさん愛用されていることを知ると、同時に私は新たに日本のように修理して乗り続ける人が少なかったり、車をぶつけることやこまめに洗車をしない等の見た目へのこだわりが少ないことも学びました。このような現状を知り、私は日本車を海外で長く愛してもらえるような活動、お仕事をしたいと思うようにもなりました。私はこういう気持ちを忘れやすいけれど大事にしたかったので、カナダでは文法や発音、直訳では伝わらない英語ならではの言い回しなどを学校で学び、宿題をこなしながら、自分の興味を持ったこと・感じたことを気づいたときにメモに取り、8か月後日本に帰ってからも忘れないようにしていました。実際そうしたことによって、いつでも自分の気持ちを見返し思い出すことができるので、カナダにいる間も常に前向きに物事を考え、次に進むことができていたと思います。これはこれから留学に行く皆さんにはもちろん、留学はしない方にも日常生活の中で新しい発見や気持ちがあると思うので、お勧めしたいことです。こう書くと、留学すると良い経験ばかりで辛いことはないようですが、私も辛い壁にぶつかることが何度もありました。

一番大きかったのは友達作りです。私は日本にいるときは、コミュニケーション能力が高いと言われていたし、自分でもそう思っていて、実際この20年間で友達を作ることにおいて苦労したことはありませんでした。しかしカナダに8か月間いて、本当に仲良くなり二人で二回以上ご飯を食べに行ったり遊びに行ったりする仲になったのは、日本人かアジア人、または8か月間一緒に住んでいたウクライナ人のルームメイトくらいです。出会いは学校やそこで出会った人の紹介などたくさんありましたが、英語が話せない!言いたいことをすべて伝えられない!話すスピードがついていけない!などの問題から、思ったようにコミュニケーションが取れず、自分の思っていたようにはいかなかったのです。それは幼稚園のころから英会話をずっと習ってきて、自分は英語が話せると思っていた自分にとって、本当に悔しく屈辱的な出来事でした。教科書に載っているような文法だけではなく、もっと留学前に単語や話し言葉を勉強しておくべきだったと、今でも思います。私の場合、最初は日本人の友達も作り、色々な情報を集めたり、どういう言葉で会話しているかを学びながら、クラスメイトなど自然と会う回数の多い人から友達になろうと考えました。語学を学びに来ている人が大半だったので、お互い拙い英語を話しながら、一生懸命どうにか相手に伝わるようにと話していました。やはり日本での友達のように、とても仲良くなることはすごく難しかったけど、伝えようとすれば相手も一生懸命理解しようと頑張ってくれると分かったので、少しずつ自分のペースで発言することもできるようになっていきました。英語を話すのが嫌になったり、話せないことが怖くなって話したくなくなったりした時期もありましたが、日本に帰国してからは、その辛い経験すらも自信につながっていて、英語で会話することへの抵抗がなくなり、むしろ楽しいと思えています。

私は私費で長期留学をしたので特にですが、留学はお金がとてもかかるし、親に心配もかけるし、現地でも楽しいことばかりではないし、すべて自分で何とかしなければならないのでとても大変です。全体の7割は大変です。でも私は、ローンを組んでまで全額自分で払っても、留学に行って良かったと思います。もちろん周りの人のアドバイスや支えがなければ、ここまで根気強くやってこれなかったと思いますが、留学する前とは比べ物にならないほど自分のやりたいことが見えているし、新しい発見や改めて気づいたこともあり、自分の自信にもとても繋がっています。私も留学前にたくさん悩みがあり、先輩や先生に相談してばかりだったので、今度は私がその立場になり、留学に行きたい人の支えになりたいと思っています。

最後に、経験は最高の宝になると思っています。やる気があるなら、お金や時間の問題も何とか解決できるはずです。根気強く向き合い、後悔しないようにコツコツ勉強し、行動できたら最善だと思います。留学をしたから終わりではなく、ここからどのようにそれを生かしていけるかが大事だと思うので、私もこれから頑張っていきたいと思います。

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