<06>図書館スタッフ: 2021年9月アーカイブ

「教育」の力

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皆さまごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。
「なぜ勉強するのか」という疑問は、学生生活を送る中で誰もが一度は抱くでしょう。
特に今は、思い描いていた大学生活を送れず、生活環境も変わったなかで学ぶ意義を見出せずにいる方もいるのではないでしょうか。
そんな中で、この疑問に対する一つの答えを示してくれるであろう本をご紹介します。

タラ・ウェストーバー『エデュケーション:大学は私の人生を変えた

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筆者は、両親が政府、病院、公立学校を頼らないサバイバリストだったため、学校に行かず、医療機関も受診せずに育った。兄の影響を受け、10代半ばに大学に通う決意をし、独学で大学資格試験に合格する。その後大学、大学院へと進学し、博士号を取得するまでの半生をつづった自伝。

「教育」というものが、どれほど力強く人を形作るのか、筆者の半生をたどる中で強く思い知りました。
彼女が理不尽な扱いから逃れるために必要だった事は、より多くを知り、学ぶことでした。

冒頭の疑問に対する私にとっての答えは「視野を広げ、自由を得るため」です。
あなたにとっての答えは何でしょう?大きな変化の中で自分を見失わないためにも、ぜひ一度考えてみてください。

(なごやの図書館スタッフ かえるまんじゅう)

誰もが知っているO・ヘンリーの作品。

「最後の一葉」「賢者の贈り物」などは内容も知っている人が多いはず。

それ以外の短編でも、オー・ヘンリーの魅力が存分に感じられる。

マンガやドラマなどで引用されている作品も多かったりする。

初めてオー・ヘンリーを読む人はもちろん、久しぶりに読む人にもお勧め。

短編ですぐ読めるのも嬉しい。

車輪の下

すっかり忘れていたので、もう一度読んでみました。

最近、子供の頃、若い頃に読んだ本を

≪もう一度読む≫を繰り返しています。

今、読んでみて思うのは、

誰の忠告を聞くのか

ということはとても重要だということ。

たとえ厳格な職業の人であっても

人を指導するような立場の人であっても

そのアドバイスが正解とは限らない。

本当にその人のことを思って言ってくれているのか。

見分けることは重要なポイントだと思う。

結局、その選択は、自分でするのだから、

結果も受け入れるしかない。

結末がわかっているだけに、読んでいて、苦しかったです。

まだ読まれたことのない方にはもちろん、

一度読まれたことのある方にも

そして

がんばりすぎてる方にもおすすめです。

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車輪の下』は、

しろとり図書館の文庫・新書コーナーにあります。

(図書館スタッフ:小豆)

友情・愛情

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こんにちは。図書館スタッフのにこいちです。

みなさんは交換日記したことがありますか?

今の大学生の方たちが中学生や高校生頃には、携帯電話が普及していたのであまり馴染みがないかもしれませんね。

私は中学生のころ、クラスの多数の子達と交換日記をしていたのですが、多感な中学時代、

みんなは恋や友達について悩み、その交換日記上で相談を繰り広げていました。

これは私もみんなに良きアドバイスを!と思い紹介したのがこちらの本です。

武者小路実篤著『友情

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主人公の野島君が杉子さんに恋をし、その想いを親友の大宮君に相談しながら二人の友情は深まっていくが...

という青春小説なのですが、当時中学生の私は「昔の人も恋や友情に悩んでるよ!みんなと一緒だよ!」みたいな感じで割とそれぞれの登場人物に共感して読んでいました。

それが大人になって読み返してみると、

野島君...それは怖いよ。一方的すぎるよ。 

杉子さん、えっ!結構辛辣!

大宮君、そのカミングアウトの方法はないよ... 

そして最後には野島君しっかり生きるのだよ! 

という感想に変わりました。

皆さんも学生時代に読む本を、大人になって読み返してみるとまた違う印象を持つかもしれませんね。

ちなみに、交換日記ではだれもこの小説には触れずに次の話題に移っていきました。

みんなが求めていたものとは違ったみたいですね☆

(名古屋の図書館スタッフ:にこいち)

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