オススメ本: 2021年5月アーカイブ

皆さまごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。
近頃は感染症対策のために、対面での会話を最低限にするよう呼びかけられています。
私個人としては、もともと口数が少ない方なのでそこまで辛くもないのですが、
きっと今回ご紹介する物語の主人公にとっては、今の状況はとても辛いのではないでしょうか。

royal_princess.png

夢野久作『オシャベリ姫
ことわざにもあるように、余計な事や言ってはならないことを言ってしまったために
トラブルを巻き起こしてしまうことは多々あります。
このお姫様も、お喋り好きが災いして大冒険をする羽目になります。
果たしてオシャベリ姫は「禍を転じて福と為す」ことができるのか、彼女の冒険の行く先を見届けてください。


(なごやの図書館スタッフ かえるまんじゅう)

Noblesse Oblige

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こんにちは、スタッフゆまたろうです。

今期のアニメは『東のエデン』(再放送)を見ています。
大学の卒業旅行でホワイトハウスに来たヒロインが、
手に拳銃と携帯を持った"裸"の主人公(日本人の若者、記憶喪失)に出会うという、
思わず逃げてーと叫びたくなるシーンから物語は始まります。
持っていた携帯には100億円がチャージされていて、
それを使ってどうしようもない国になってしまった
日本を変えるゲームに巻き込まれていた主人公。
その後ミサイルテロや様々な事件を乗り越えながら、
徐々に二人の距離は縮まっていきます。

landmark_whitehouse.png

本放送時、謎が謎を呼ぶ展開で毎週が待ち遠しく
劇場版も公開初日に見に行った記憶があります。

今回紹介するのはこのアニメの小説版です。
原案・脚本家でもある神山監督自身が書いた本なので、
内容はアニメ本編そのものですが、
よりキャラクターの心情などが分かりやすくなっています。
あなたなら、100億円を使って何をしますか?

東のエデン

東のエデン劇場版

(なごやの図書館スタッフ ゆまたろう)

お勧めしたいのは、瀬尾まいこさんの『優しい音楽』

希望に満ちた3編の中で一番好きなのは「がらくた効果」

捨てられた物を愛する主人公は、ある日ホームレスの佐々木さんを拾って来てしまう。

同棲する恋人は驚くが、過去に立派の経歴を持つただのおじさんではないようで・・・

佐々木さんの言葉が胸に響く。

「それでもスタートするのですね」

「もう駄目だと分かっていても走らなくてはいけない」

図書館にもあります。ぜひご覧下さい!

(瀬戸のスタッフ:emirin)

瀬尾まいこ『優しい音楽

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皆さんは「推し」てる何かがありますか?

その「推し」を追いかけて色んな所に出向いたり、
お金をかけたり、SNSなどで同じものを推してる同好の友と出会ったり
「推し」の動向を見守ったり...

今回はそんな「推し」がいる、とある高校生の物語

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推し、燃ゆ』宇佐見りん著

第164回芥川賞受賞作なのでご存知の方も多いかもしれません。
人生がままならない女子高生が支えにしていた「推し」。
その「推し」があることをきっかけにSNSで炎上してしまう。

推しのいる者にとってはちょっと他人事じゃないような、そんなお話しです。

今の時代を大きく反映したストーリーで
数年後に読んだらまたちょっと違う印象を持ちそうな
今、ぜひ、読んでみたい1冊です。

ちなみに最近のモットーはもっぱら
「推しは推せるときに推せ!」です。
チャンスもお金も時間も体力もみんな限りあるものだから。

(図書館スタッフ:るん)

今日は俳優の山田純大さんの著書

命のビザを繋いだ男 : 小辻節三とユダヤ難民』を紹介したいと思います。

山田純大.jpg

ユダヤ人を救うために多くのビザを発行した杉原千畝さんのことは世界中で知られていると思います。

その杉原氏から始まった命のビザは多くの人々によって繋がれました。

ウラジオストックから日本への船に乗る手配、敦賀港、神戸、横浜の住民たち、小辻氏を支えた外務大臣、そのほか多くの人々によってユダヤ人たちはそれぞれ目的の地(多くはアメリカ)に向かうことができました。

日本に入国したユダヤ人たちの日本滞在可能な期間は1週間から10日、中には3日という方もおられたとか。

その短期間に目的の地への手配ができなれば、強制送還。

その困難な状況からユダヤ人を救うために尽力された方が、小辻節三さん。

滞在期間を延ばし、その滞在中にもさまざま援助をし、ユダヤ人がそれぞれの目的地(国)に行けるよう手助けをしました。

まさに、『命のビザを繋いだ男』です。

なぜ、彼はユダヤ人を助けたのか?

著者山田純大さんは、小辻氏の自伝をもとに関係者を訪ね、

イスラエルに小辻氏の墓参りにも行っています。

小辻氏はイスラエルに葬られているのです。なぜ?

ぜひ、読んでみてください。

 

(なごやの図書館スタッフ 小豆)

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