オススメ本: 2012年10月アーカイブ

10月から○年ぶりに、電車通勤をしています。
それまで自家用車で、ドアtoドア、もちろん座ったままで楽チン!
だったので、結構へとへと、やっと少し慣れてきたところです。

こんな時は、元気の出るお仕事小説が読みたいなぁと思い、
見つけたのがこちらです。

 

『凸凹デイズ』 山本幸久

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舞台は小さな、というより、弱小、零細デザイン事務所"凹組"(ぼこぐみ)。
オフィスは1Kのボロアパートで、社員はたったの3名。
天才肌で変人の黒川、律儀で丁寧な仕事が取り柄の大滝という巨漢の男二人と、紅一点の
新米デザイナー、浦原凪海(ナミ)。

いつもはスーパーのチラシや、エロ雑誌のレイアウトなどの「イケテナイ」仕事ばかりの
凹組に大きなチャンスがやって来ます。
老舗遊園地のリニューアルプランの最終コンペに参加。キャラクターデザインが採用され、
気鋭のライバル会社QQQと組んで仕事をすることに。
ところが、QQQの代表 醐宮(ゴミヤ)純子は、黒川と大滝にとっては因縁浅からぬ間柄で・・・。


現在の「凹組」が凪海の視点で、10年前の設立当時の「凹組」が大滝の視点で、交錯する
ように描かれていきます。
登場人物がみな結構個性的で、一癖も二癖もあるけれど、何故か憎めない。
仕事に対する姿勢、求めるやりがいも人それぞれで、かみ合わなかったり、すれ違ったり、
ぶつかり合ったりしながら、不器用に奮闘する姿にとても励まされました。

ちょっと最後はうまくおさまり過ぎかな、という感じもしますが、ご都合主義上等。
素直に、そうであって欲しい、ホントに良かったね、と思いたい。
とてもさわやかな気持ちで読み終えることができました。
明日への活力をもらった気分です。ありがとう。

 

(瀬戸→名古屋のスタッフ くり)  ・・・よろしくお願いします。

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