スタッフ: 2021年4月アーカイブ

渋沢栄一自伝

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伝記、結構好きです。

今年は、この方の伝記

読んでみたい方、多いのではないでしょうか。

渋沢栄一さんです。

色々な方面から書かれている本がありますが、

私はこの本を選びました。

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現代語訳渋沢栄一自伝 : 「論語と算盤」を道標として

雨夜譚として語られたものを集めた本です。

世の中に不満を言う人は多いですが、愚痴に終わらせない

自分から立ち向かい変えていこうという人は

いったい、何に動かされているのでしょうか。

知識と知恵に富み、行動のチャンスに恵まれた人。

このチャンスは、与えられるものなのか

自分からつかむものなのか。

行き詰まったときに、フランス行きの話が来るなんて

チャンスを引き寄せる人っているのかも。

環境とか時代とか、すべてが揃った人

というのは後から振り返るからそう思えるのであって、

実際には、やはり頑張られたんでしょうね。

伝記って、本当にあったことだから、

物語とは違うエネルギーがあります。

私は勝手にそのエネルギーをもらって元気になってます。

あなたもいかが?

   

(なごやの図書館スタッフ 小豆)

青空文庫

散策してみました。

たくさんすぎて迷いますが

懐かしい名前を見つけました。

小学校の国語の教科書に出てましたよね。

ごんぎつね』(どなたか紹介されてましたね)

の作者の新美南吉さんの作品たくさんあります。

そのリストを見ていて気になったのが

名なし指物語

どの指の話だろう?見えない指の話なのか?

そんな思いで読んでみました。

途中、「あ、この指のことかな」と思う場面もありましたが、

いやいや、違うぞ~

最後まで読んでみると

なんと

未完!!!???

続きが気になる・・・・・・・答えは、読み手の心の中にあるのかも。

青空文庫』なかなか面白いです。

 

※『名なし指物語』青空文庫は、こちらから読むことができます。

(なごやの図書館スタッフ:小豆)

匣の中身は

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こんにちは、スタッフゆまたろうです。

今日は、分厚くて読むのに躊躇する、でも読みだしたら止まらない本を紹介します。
京極夏彦『魍魎の匣

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とある電車で居合わせた男が大事そうに抱えている匣、
その中にはぴったりと綺麗な少女が収まっている。

なんとも不気味な出だしで始まるこの物語、
誘拐、連続バラバラ殺人など複数の猟奇的な事件に加え、
霊能者や不死の研究など様々な要因が複雑に絡み合いながら進んでいきます。

「魍魎」とはいったい何なのか。
巨大な箱型の建物の意味とは。
すべての真相が明かされていく場面では、言葉の通りページをめくる手が止まりません。

「匣」の中身を一緒に覗いてみませんか。

(なごやの図書館スタッフ ゆまたろう)

続編~20年後

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古い映画ですが

アラバマ物語をご存知ですか?

先日、久しぶりにDVDで見たのですが、原作者について調べてみると

なんと続編があることを知りました!!!!

さあ、見張りを立てよ.jpg

さあ、見張りを立てよ

物語はアラバマ物語の20年後となっていますが、実際には、先に書かれたといいますか、アラバマ物語を推敲してゆく過程で放棄した原稿をまとめたものだそうです。アラバマ物語が、思い出す口調で語りが入っているのはそのためとか?

先に書かれていたのに、出版がこんなに遅くなったのは、その原稿が見つかったのが2014年のことだったから。

そして2015年に出版されました。

アラバマ物語から想像するテーマとは、

別にもう一つ、隠されたテーマがあります。

見張りを立てるのは、いったい誰が?どこに?

古いけど新しい本です。

ぜひ一度、読んでみてくださいませ。

(なごやの図書館スタッフ:小豆)

栄枯盛衰

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皆様こんにちは、図書館スタッフの勝山道です。

由々しきことです。感染症拡大や緊急事態宣言の影響により閉店を余儀なくされるお店が珍しくない世の中になってしばらくが経ちます。それは飲食店だったり旅館だったりと、やはり人が集まれる類の業態に大きな打撃を与えているようですね。

そして個人的にもう一つ、ゲームセンターの閉店が相次いでいることにショックを受けるのです。

いちゲーム好きの立場としましては、ゲームセンターとは日本における重要な文化的拠点の一つなのです。しかしお家でも快適にゲームを楽しめる世の中が実現された現代において、ゲームセンターの価値は相対的に下がっていました。そこに感染症がダメ押しとなった店舗が少なくなかったようです。おいたわしや......。

というのは前座の話。こういった悲しい知らせを目にする機会が増え、ある本の事を思い出したのでした。

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ゲームセンター文化論:メディア社会のコミュニケーション

本著は、今でもあるところにはあるゲームセンターのコミュニケーションノートから、ゲームセンターにおける人間関係などを分析しています。

研究論文として執筆された文章を書籍にまとめているため、文体は固いものとなっていますが、その内容には興味深いものがあります。

詳細の説明は省きますが、「その実が良きにしろ悪しきにしろ、若者がゲームセンターに通うのはゲームを遊ぶためだけではない」ということが入り口になる考え方でしょうか。

少し長いかもしれませんが、触りとしてはこんなところでしょう。

たかがゲーム、されどゲーム。そこに真剣で生きている人も、そこに真剣でいなければ生きていられない人も、それぞれ居るのだということです。

 

それでは失礼いたします。

 

 

(しろとり図書館スタッフ 勝山道)

瀬戸図書館では、5月に国際宇宙ステーションから帰還される野口聡一さんに

「おかえりなさい」の思いを込めて、ミニ展示『宇宙~近くて遠い世界~』を開催しています。

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人類が初めて宇宙飛行をして「地球は青かった」の名言を発してから、今年で60周年になります。

また、アポロ11号で人類初の有人月面着陸を成功させてから約50年の月日が経ちました。

宇宙環境への適応や経済的理由等で、なかなか進まない宇宙計画・・・

そんな中、野口聡一さんは約半年間の任務を終えて国際宇宙ステーションから帰還します。

アメリカ航空宇宙局(NASA)は『アルテミス計画』を打ち出し、継続的な有人月面探査計画の実行(2024年)や将来的には火星への有人探索も期待されています。

いよいよ人類が本気で宇宙に目を向ける時が来たのかもしれませんね。

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瀬戸図書館では、宇宙に関する図書を展示しています。

アポロ号をイメージして作られた某お菓子メーカーの『アポロ』チョコレートを食べながら、本を片手に夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。

場所:瀬戸図書館2階カウンター

期間:4月~

(瀬戸図書館:かるみあ)

昨年から栞輪ブログでは図書館にある本だけでなく、青空文庫の作品を紹介するようになりました。

青空文庫の作品の中からは、江戸川乱歩作品も多く紹介されています。

映像化されているお話も沢山ありますし、ぞわっとするミステリーが面白いですよね!

さて、そんな江戸川乱歩ですが三重県の名張市出身で名古屋に住んでいたこともあるんです。

お父様の仕事の都合で名古屋市内を何度も引越ししていたようです。

そして現在の瑞陵高校出身なんですよ~

そんなゆかりもあり、昨年10月に栄スカイル前に「江戸川乱歩旧居跡記念碑」が建立されました!

幼少期はこの辺りで暮らしていたそうです。

実際に行って写真を撮ってきました☆

ブログ用写真.png

怪人二十面相をかたどった石碑で、シルクハットが素敵です。

興味のある方は実物を見てみてくださいね~

では、今回はそんな江戸川乱歩作品の中から『人でなしの恋』を紹介します。

〈あらすじ〉

お見合いで旧家の美男子と結婚し、幸福の絶頂を感じていたはずの妻は、夫が夜な夜な蔵で女と逢引しているのを知り、

なんとか相手の女を突き止めようとしたところ、夫が愛していたのは・・・

妻を愛そうと努力している夫。だが努力している、無理をしていることに気付いてしまう妻。

気付かないまま、モヤモヤする気持ちに蓋をしておくのが良かったのでしょうか。

このお話を読んだ後「人でなし」という言葉に色々な意味合いを感じます。

※『人でなしの恋』青空文庫は、こちらから読むことができます。

(名古屋の図書館スタッフ:にこいち)

話題のあの本

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世間ではベストセラー!〇〇ランキング1位!という謳い文句で紹介されている

話題のこちらの本をチラッとのぞき見してみました。


『FACTFULNESS(ファクトフルネス) :10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』

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ざっくり言えば「私たちは本能が生む思い込みによって世界をありのままには見れていない、事実に基づくデータで世界を見てみよう」という本です。

話題の図書だけに、ネット上の書評では賛否両論。

ためになった、自分の世界を見る視点を疑う方法が分かった、というものや、ここで取り上げられている事実データそのものにバイアスはないのか、日本語訳版にはいくつか誤訳があるのでは?等多くの人が感想を寄せています。

今、世界はどうなっているのか。

どう捉えたらいいのか。

みんなが試行錯誤している中、この本はひとつの例を示しているのかもしれません。

個人的には筆者がこの本の出版以前に他界されており、出版に向けて整えていた原稿を家族の方が最終的にまとめ、出版されたという経緯に面白みを感じました。そういうカタチで出される本もあるんですね。

(図書館スタッフ:るん)

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