スタッフ: 2020年5月アーカイブ

皆様こんにちは、図書館スタッフの勝山道です。

今時分のご時世、仕事にせよ学業にせよままならず家にいがちというもの。
愛知県の緊急事態宣言は解除されていますがまだまだ油断なりません、まだまだ家にいましょう。

とはいえ家に居てばかりではストレスが溜まりますし、仕事もバイトもできなきゃお給料はなくなります。辛いですね。
しかし、裏を返せば普段はできないような長期間の休暇が味わえているとも言えます。
こう言っちゃなんですが、そりゃあ楽しまなきゃ損だと思うのがインドア派の私であります。

休み一つ取ってもその認識には表裏があります。良しとも取れるし悪しとも取れる。

そんな流れで本日の紹介は『』です。著者は芥川龍之介。


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......鉛筆転がしでテストを乗り切る話ではありません。

若い侍と壺作りの老人がある出来事について互いの意見を交わす短編となっております。
前述のような考え方を踏まえて読むと、なるほどなぁ、という作品。

ちょっと詳しく紹介しすぎかもしれません。そのほどは読んで確かめていただければ幸いです。

それでは失礼します。

 

※芥川龍之介著『』は、青空文庫からすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。

(なごやの図書館スタッフ 勝山道)

こんにちは!スタッフの月ウサギです。

  

自粛期間中は"いつ終わるのかな~"と悶々としつつ・・・

Youtubeで大好きなアーティストが5/31までの期間限定ではありますが

LIVE動画を無料公開してくれました。他のアーティストと比べてその数が

ダントツに多く、広告一切なし!という心意気に私的に感動してして。

DVD商品は全て持っているのに家でたまに視聴したりしていましたが

(寄せられたファンでない方含む称賛コメントを見る目的もあり 笑)

期間も終わりましたので読書もしないとなぁ、と思いつつ気軽に家から読める

電子図書館「青空文庫」よりご紹介します。

タイトルに上げたようにグリム童話なのですが、よくグリム童話って怖いとか

残酷とかって聞きますよね。

 

タイトルは「杜松の樹」 

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  名前だけは聞いたことがあって、アイスランドでBjork主演

  で結構昔に映画化もされてました。

  (お話は少し映画用に変えられてるそうです)

  知人の図書館員さんが公共図書館HPで紹介しているのを

  タイムリーにも見たので怖いもの見たさの私は原作を初めて

  読んでみたのでした。ちなみに短編なのですぐに読めます。

     

        

         

          

・・・途中で既にちょっとかなりおぞましいのですけども、、

最後のオチまで読んで身震いしましたね・・・。

知人の方も"怖いけど優れたメルヘンだ"とは書いていましたが

確かに言葉の響きも美しく、淡々と話が進んで無駄がないのです。

そして残酷だけど、腑に落ちると思います。

 

美しくて恐ろしい話というのはどこか人を惹きつけるのでしょう。

  

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 美しい声で泣く鳥が登場しますよ。

※画像は百舌鳥(モズ)のはやにえです

 関連はないけど何となく(笑)

  

   

★瀬戸のスタッフ 月ウサギ★

こんにちは。

コロナ禍で「ステイホーム」を実行するこの頃。

慌ただしい日常を離れて自宅でホッと一息ついていると、隣近所から色々な音が聞こえてきます。

子供の笑い声・・・

子犬の鳴き声・・・

庭木を切る音・・・

ガサガサ・・・ごそごそ・・・『ン?何の音だろう?』

聞き慣れない音が気になって、あれこれ想像してしまう事ってありませんか?

今回ご紹介する本は

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夏目漱石 「変な音

       (あらすじ)

       著者が自身の入院生活中に耳に届いた音。

       それは隣の病室から聞こえてくる大根をおろすような「変な音」。

・・・気になりますよね。

漱石らしい短編作です。

青空文庫ですぐに読むことができます。

 

 

※夏目漱石『変な音』は、青空文庫からすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。

瀬戸のスタッフ:かるみあ

皆様こんにちは、図書館スタッフの勝山道です。日頃どのようにお過ごしでしょうか。

ここ最近、急に暑くなってきたように思えます。それでもまだ五月ということで日中と夜間の寒暖差が激しく、気を抜くと体調を崩してしまいそうです。
こんな時は家にいるのが一番、と言うまでもなく外出自粛期間でしたね!

......そんなワケで本日の作品紹介。
江戸川乱歩の『D坂の殺人事件』です。

 

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なんといっても本作は有名なあの人、明智小五郎が初登場する小説となっております。
現代でもドラマや映画にて取り扱われていたりする明智小五郎。じつは本作限りのキャラクターとして扱われる予定だったらしく、それが予想外に人気を出したものだから次作以降も登場させたとのこと。考えさせられますねえ。

作品の方に話を戻しましょう。
主人公は明智ではなく『私』と名乗る男。彼の視点から物語は進行していきます。
いつもの喫茶店でダラダラしている『私』と明智が偶然に殺人事件を発見してしまい......というあらすじですね。

なんといっても本作、読みやすい。
もしかすれば乱歩の作品とは読みやすいものなのかもしれませんが、この作品は特に読みやすい気がします。
長さも中編というところ。三十分もあれば読了できることでしょう。

乱歩の推理もの、ないし明智小五郎が出演する小説はたくさんあります。この作品から興味を持たれた方はぜひほかの作品にも目を通してみてはいかがでしょうか。青空文庫にたくさんありますので。

それでは失礼します。

 

※江戸川乱歩著『D坂の殺人事件』は、青空文庫からすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。

(なごやの図書館スタッフ 勝山道)

みなさん、こんにちは。スタッフのにこいちです。

外出自粛の生活が続く中、大学の授業や企業の会議もオンライン化しています。

対面での会議は控えるようになっていますが、「きのこ」たちは大丈夫なようです。

それでは、きのこ達の会議を少し覗いてみましょう。

夢野久作『きのこ会議

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作者の夢野久作は常軌を逸した作品が多いのですが、こちらの作品はきのこの気持ちを味わうこともでき、クスッとした笑いをもたらしてくれます。

あ~、毒きのこさんみたいな人周りにいるな(笑)とか・・・

きのこだけでなく、色々な目線で物事を考えてみるのも楽しそうですね。

ちなみに、私の好きな舞茸さんはどうやら控えめなようです(その場にいたのかな...)。

※夢野 久作『きのこ会議』は、青空文庫のからすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。

(なごやの図書館スタッフ にこいち)

みなさん、こんにちは。瀬戸図書館スタッフのもんビバです!

今回はちょっと「へぇ!」となる雑学もまじえながらおおくりします。

 

「石炭をば早や積み果てつ。」

 

いきなりですが、これは森鴎外の『舞姫』の冒頭の一文です。これが書かれたのは明治時代の1890年。

昔の小説でも『こころ』は読みやすいのに、『舞姫』は古文みたいで難しい...と思った方も少なくないはず。

実はこの頃は日本語の書き言葉が変わり始めた時代なんです!

明治のはじめ、書き言葉はまるで古文。でも話し言葉はおおよそ現代と変わらず、様々な場面で不便が多かったようです。

そこで「言文一致体」と呼ばれる今に続く書き言葉が作られることになりました。

 

今回皆さんに紹介するのは、

日本で初めての言文一致体長編小説『浮雲』...ではなく『余が言文一致の由来』です。

これには二葉亭四迷が『浮雲』を書くに至った経緯や苦悩が書かれています。

思いのほか、しゃべっている言葉を書くというのは当時の人にとって悩ましいことばかりだったようですね。

ちなみに『浮雲』は長編な上に完結しないまま終わりを迎えているので、興味があればタイトルをクリックして読んでみてください!

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この方が二葉亭四迷さん。「くたばってしまえ」という言葉から自分でこのペンネームを考えたそう。

ロシア語が堪能で、なんとなくこのお写真も大陸風。『浮雲』を書き始めた頃は23歳という若さ(!)でした。

 

またまたちなみに、

レポートや論文を書く際に皆さんが使う「である」調は尾崎紅葉さんが『多情多恨』で用いたそうですよ。

今では当たり前の「~だ。」「~です。」「~である。」といった書き言葉たちですが、日本語の歴史のなかではまだまだ新参者です。

 

※二葉亭四迷『余が言文一致の由來』は、青空文庫からすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。

(瀬戸のスタッフ もんビバ)

こんにちは、スタッフゆまたろうです。

図書館で働いているにもかかわらず、今まであまり本を読まずに生きてきました。

そんな私でも楽しく読める作品を紹介します!

江戸川 乱歩『赤い部屋

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善意のふりをした、悪意たっぷりの完全犯罪の数々。

良い子は決してマネしないでください。

※江戸川 乱歩『赤い部屋』は、青空文庫のからすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。 

(なごやの図書館スタッフ ゆまたろう)

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