管理人: 2012年8月アーカイブ

ユニクロ症候群.jpg

ユニクロ症候群(シンドローム):退化する消費文明

小島健輔/著 東洋経済新報社

 

90年代初期にはローカルなカジュアルチェーンにすぎなかったユニクロ。

しかし今では驚異的な成功を収め、巨大なSPA企業へと成長を遂げた。

その背景について著者は次のように推測している。

 

「経済の衰退と所得の低下に加え、デジタルな感性圧縮によって「エコ低温消費体質」(少ない消費と付加価値で生きていける)に退化したデジタル世代が市場の主勢となり、消費の付加価値が削げ落ちて市場が途上国的に退化しつつあるからではないか。」

(p.176 第7章「退化する消費文明」より)

 

こうした観点から、衣料品だけでなく家電や自動車などの業界にまで視野を広げた1冊。

アパレル業界の不況、百貨店業界の不況の中、1人勝ちするユニクロを中心に、

現在の衣料品業界と消費社会がするどく描き出されている。

 

(栞)

最近、短編小説にハマっています。

そんな中から1冊。

 

       ラブソファに、ひとり.jpg

ラブソファに、ひとり』 石田衣良 角川書店

 

ラブソファにはひとりより、ふたりでいたいなぁ と思って手に取ってみました。

 

でも、今回みなさんに紹介したいのはラブソファの話ではなくて、

後半に納められた「23時のブックストア」というお話です。

短くて、たったの8ページ。

 

書店社員の年上女子(28歳)と、バイトの年下男子(21歳)のお話。

 

内容は、簡単にまとめてしまうと、

   書店で知り合った二人が好きな作家さんの趣味がとても合って、

   それがきっかけで惹かれてゆく、

というもの。

こう書いてしまうとなんてこないように思われるかもしれませんが、

「書店」が舞台なのがミソだと思います。

二人の趣味が音楽でも美術でも料理でも、なんであってもまとまりそうなスジですが、

ここで本が大好きで、本の趣味が合うという設定になっているために、

より二人の相性のよさを感じさせられました。

他のものより、本の趣味って、近くても、なかなか重ならないもの。

好きな本の系統が似ていても、 どんぴしゃり! というのはなかなかいないと思うんです。

 

「好きな作家を十人あげて、そのうち七人が重なっていたなんて、

本谷さん以外では誰もいなかったんです」(p.134)

 

この一言が若い男の子のまっすぐな気持ちを、より純真に感じさせているように思います。

まぁ、これはただ本が好きな子に悪い子はいない!と思う、

個人的な感想かもしれませんが。

 

短いお話なので、立ち読みでも、すぐ読めちゃうと思います。

ので、ぜひどうぞ。

 

それにしても、石田衣良さんってば

男性なのになんでこんなに女性の気持ちが分かるのかしら??

といつも不思議に思ってしまいます。

ぜったい私より女ゴコロがわかってる!

いつも勉強させていただいてマス。

 

(栞)

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