西洋と東洋の宗教観(先生オススメ本)

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深い河(ディープ・リバー)』 遠藤周作 講談社

 

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大学でキリスト教主義教育を受けた皆さんですから、一読を薦める本です。

日本には仏教、神道をはじめとする多くの宗教があります。キリスト教は明治以降、多くのミッションスクールを設立し、東洋人である我々の生活にも、クリスマスなどのように習慣として入り込んでいます。

 
この作品は、インドのガンジス川を舞台として東洋人の死生観、宗教観を捉えた内容になっています。多くの登場人物の背景を語りながら、人々をガンジス河へといざないます。西洋のキリスト教と東洋の宗教観の関わりを考えるのによい本ではないでしょうか。ただ、この作品の結末に思わずビックリしますが、これも作者の隠された意図があるのでしょうか。

この本は自分で探したわけではなく、宗教部長とのお話の中で紹介されました。以前、『海嶺』について宗教部長に読後感をお話しする機会がありました。その折に、どのような本がお薦めですか?とお尋ねしたところこの作品をご紹介いただきました。

 

やはりその道に明るい人に聞くことで素敵な本に出合えることがあります。かつて、文学を研究されていた先生にどのような本がお薦めでしょう?と尋ねたところ夏目漱石の『夢十夜』がよいというお返事をいただきました。短い文章ですが漱石の描写は素晴らしく、このような表現を感じること、学んでおくことは、教養として重要でしょうと教えていただきました。

 

お薦めの一冊です。

 


(K.K. 経済学部)

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