日本が舞台の歴史ファンタジー

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ファンタジーの世界では、いわゆる"選ばれた子ども"が、望むと望まざるとにかかわらず
使命、あるいは試練をかかえて生きていくことを余儀なくされる。
特殊な力を与えられて。

風神秘抄(上)(下)』 荻原規子


舞台は平安末期の日本。
安定していた貴族の世の中が崩れだし、かつてない戦乱の時代が始まろうとしている頃。
武士として生きることに挫折した孤独な少年の笛の音が、たぐいまれな才能を持つ
少女の舞と合わさった時に、人の生死や未来をも変えてしまう不思議な力が生まれた。
その力を利用しようと、時の権力者、後白河上皇が二人に近づき・・・。

主人公の少年と少女がどんどん惹かれあい、ともに生きる道を探し求める一途な恋にも
引き込まれるが、少年が出会った人々の話を聞き、反発したり、迷ったり、葛藤したり
しながら、ひとつずつ自分で答えを見つけていく過程がとても好きだ。
ああ、ちゃんと気がついたね、って言ってあげたい気持ちになる。

そして、登場するキャラクターの中で一番のお気に入りはカラスの「鳥彦王」。
(鳥彦王好きにはこの結末はちょっと切なかったりするかも。)

きっと誰でも、好きなキャラクターや好きな台詞が、必ず見つかると思う。

 

と、いうところで、最後に書影を貼ろうとして衝撃を受けた。
これ。

fujin1.jpgfujin2.jpg

なんというラノベ仕様。うーむ、なかなか手に取るにはハードル高い・・・。

確か自分が読んだときはこんなふうではなかったはずだが・・・。
そうそう、ハードカバー版はこれ。こっちで読んだのだ。これなら全然抵抗ないのに。

fujin.jpg

(萌え系の表紙に惹かれて読んだのではない、という主張。というか言い訳。)

 いいや、たとえキラキラな表紙でも、勇気を出して(?)読んでみて、気に入ったら同じ著者の
「勾玉三部作」を是非。
さらに時代をさかのぼった古事記の時代の日本が舞台の『空色勾玉』から始まる
こちらも素敵な歴史ファンタジー。超おすすめ。

 

(瀬戸のスタッフ くり)

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