あまりにも美しいラブ・ストーリーをぜひ!!
「トリツカレ男」 いしいしんじ 新潮文庫
"ペチカは一人ぼっちなんだ・・・"
『ともだちになりたいんだ。』
『ともだち? もう一度言って、ジュゼッペ。』
『ともだちになりたいんだ。ペチカ、君と!』
『喜んで!こんな私をともだちだと言ってくれるなら、喜んで!』
"トリツカレ"・・・ホラーではありません。
舞台はイタリア。作者いしいしんじの独特な世界感で、絵本のような大人の童話のような物語。
ジュゼッペのあだ名は"トリツカレ男"
何かに夢中になると、寝食を忘れてそのことにとりつかれてしまう。
三段跳びでは世界記録を出し、ハツカネズミの飼育は1000匹以上。
その他にも、オペラ・外国語の通信教育・探偵・・・あらゆるものに彼はとりつかれていく。
そんなジュゼッペが恋をした!!
相手は、ロシアから来た風船売りの女の子"ペチカ"。
だが、ペチカは心に大きな悲しみを抱えていた。
ジュゼッペは、そんな彼女の心のくすみを、持てるすべての力を使って取り除こうとするのだが・・・
"トリツカレ男"のジュゼッペが、恋にとりつかれたら一体どうなるのか??
そして、二人の恋の行方は??
あまりにも美しいピュアなラブ・ストーリーに、涙・涙・・・
舞台化もされているこの作品。
この殺伐とした時代に、素敵すぎるラブ・ストーリーをぜひ!!
(えみりん)